ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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続「おふでさき」を拝読する牧師さん

 詰所の事務所で宿泊と朝食の手続きを済ませてから、橋本牧師さんと共に広い部屋に入った。机や座布団を出して落ち着いたところで、私はキリスト教団における橋本氏の平和活動の歴史をお尋ねした。活動を始めた当時、橋本氏は北海道教区で戦争に対する教団の責任を追及する啓蒙活動を展開し、遂には教団中枢が戦争責任を認める成果を得たという。
 
 氏の活動は単に個人的なレベルに止まらず、同志を結成してグループを結成し、活動の幅を広げていく組織力・実行力には敬服の他はない。翌日の午後に奈良で催される総会も、昭和16年の開戦当時、小学校が国民学校に改称され軍国主義教育が徹底された体験をもつ同世代の人々に呼びかけて全国的に組織された会であり、『国民学校一年生~ある少国民の戦中・戦後~』と題する著書も5年前に出版されている。
 
 橋本氏の主宰する「イエスと歩む会」の機関誌『福音週報』での「おふでさき」連載では、各号の中から感銘の深いおうたを数首ずつ選んで、感想を述べられている。例えば『福音週報』321号の4頁には、
「何にても神の自由とゆうものは珍し事をして見せるでな」
 と「東洋文庫」に収録されている文面から第五号79を引用されて、次のように解説されている。
<「神の自由」とは良い言葉ですね。人間の煩悩に根ざした利己主義的「要求」が、いかにも信心深い姿をとって現れます。極楽浄土や天国へ往って幸せになりたいという願望は、仏教にもキリスト教にも、多くの宗教にもあります。しかし、それは「利己主義的」宗教であって、本来のものではないことを知らねばなりません。中山みきさんの生涯は、病む人・生活に困る人を助ける(たすけ一条)ために挺身されました。また、純粋な、その「雛型」を実行しました。その、菩薩行とも言うべき御奉仕に感応した人々が帰依することによって、天理教は前進しました。
「神の自由」は人間の煩悩によって拘束されない「自由」さで活動されるのです。それは、ギブ・アンド・テイク(本心はテイク・アンド・テイク、他人の物も自分のもの)、少ないお賽銭で大きな鯛を釣るという営みが多いのです。しかし、真実の神は「自由」ですから、そのような「煩悩」に束縛されて汚れた人間の心と目には「珍しき事」を「して見せる」方であります。自由な神の「珍しき事」に心と目を集中した生活を歩むように努力したいものです。>

 私が天理教の歴史を聞いて頂く番であったが、とても口では説明できそうもないので、小著『教祖ひながたと現代』を謹呈したところ、表題を見たとたん「これは有難い」と受け取って下さった。
 また私が6年前から続けている<戦争を語りつぐプロジェクト>の活動に対しても、憲法9条を守るためには戦争の実態を知る必要があるという主旨に賛同して頂けたと思っている。
 なにぶん天理へ案内する役目を仰せつかったのは急なスケジュールであったから、翌日25日午後のミーティングの準備もあり、その夜は一応私は帰宅することにして、翌朝お迎えに参上することを約束して詰所を後にした。

 翌日25日の午前中は、教祖伝に記されている元治元年のつとめ場所をはじめ中南の門屋、明治20年まで数年間教祖がお住まいになった御休息所や内蔵など、目立たない場所にひっそりと保存されている記念建物を案内した。現在方々に建ち並んでいるおやさとやかたや詰所や憩の家を眺めるだけでは、親里の本当の有難さは感じ取れないと思うからだ。それよりは、むしろ親里大路の黄金色に染まったイチョウ並木が見事であった。
 ご希望により道友社販売部に立ち寄った時は、私から「稿本天理教教祖伝」と「みかぐらうた」を進呈した。橋本氏自身も「おふでさき」に関連する研究書などを選んで購入された。
 
 最後に、新旧の対照的な詣り所として石上神宮の境内を案内した後、午前11時頃に天理駅までお送りして、名残り惜しい思いでお別れした。
 後日、前記の著書『国民学校一年生』とともに『牧師が読む般若心経~もう一つの発見』という高価な著書を送呈して頂いた。ご厚意に感謝の意を表したい。
 
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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