ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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世上に映る鏡

 近未来の予測についてマスコミが報道しない情報を紹介するつもりだったが、その前に、最近に至るまでの社会的状況の変化から何を学ぶべきかを確かめてみたい。
「ぢばも鏡なら世上も鏡、世上の理も映れば ぢばの曇りも皆映る」(30.2.1)
 この原典おさしづの一節にもあるように、世上の鏡に映る物事から神意を悟ることができる。しかし「四方正面鏡やしき」といわれる ぢばが曇れば、世上の物事が鏡に映らなくなることもあり得るだろう。
 
 国内における昨年の大きな変化は、何といっても民主党への政権交代であった。総選挙で投票した国民一人ひとりの一票が、一夜の間に政権をひっくり返す力をまざまざと見せつける結果となった。
 もし民主主義でなかった昔なら、徳川幕府にしても明治維新にしても、権力の交代は武力による内戦で決着をつける他に方法はない。しかも女性の参政権は、65年前の昭和20年までは認められていなかったのだから、いかに男性の横暴で歴史がつくられてきたかを思い知らされる。
 男女差別のない主権在民こそは自由と平等の基礎に違いない。その基礎は民主的な投票権によってのみ保障される。戦後、曲がりなりにも「一れつろくぢ」に踏みならされた世の中になったからこそ政権交代が可能となったのだ。
 
 この政変劇を鏡に映して見れば、ぢばを中心とする天理教内の状況とのあまりにも大きな違いが浮かび上がってくる。現在の教内には民主的なシステムが全く欠如しているからである。
 教会本部と教庁を中心とする2つの宗教法人のあらゆる役職や部署、教会長、教区長の任命はもちろん、唯一の議決機関とされる集会を構成する集会員の任命に至るまで、選挙は一切行われない。なぜ天理教内だけに非民主的なルールが温存されているのか、その理由は戦争直後までさかのぼらないと分からない。
 
 戦後、日本の軍部、財閥、政党、農業など、あらゆる分野にわたって体制が崩壊し、上下がひっくり返り、ろくぢに踏みならされた中で、戦前戦中の体制のまま解体されずに残ったのは官僚と宗教(但し国家神道を除く)だけであったといわれる。
 その官僚制度の矛盾は今になって表面化し、批判と改革の矢面に立たされている。
 一方、神社を除く宗教教団の場合、戦時中に政府から邪悪な統制を受けた被害者として、戦後はじめて信教の自由を認められ、その内部体制については一切干渉されないことになった。
 
 従って、宗教法人内部がいかに非民主的なルールで運営されていても、一般の法律からは圏外とされ、干渉を受けることはない。
 とすれば、宗教教団が改革されるには、もう一度敗戦を迎えるしかない、ともいえるだろう。何故なら、民主的な選挙のない組織に変革の可能性はないからだ。暴力や内部告発という手段はあっても、宗教的な組織内でそうした手段が取られることがあれば、それだけで教団は死滅するだろう。
 
 その他に、世上に映る鏡としては、戦後さまざまな物事が鏡として映し出されてきた。ヨコのつながりで組織を固めて発展した創価学会、カルトの恐怖を日本中に見せつけたオウム真理教、親子関係が破壊された結果の虐待や殺人の続発、かけがえのない人格を無視した雇用問題と格差社会の拡大、10年続けて年間3万人超の自殺者等々、善悪ともに世上の鏡に映っている理の中から、どれだけ神意を受け取っているだろうか。世上が曇っている証拠となる物事を鏡とすれば、ぢばを中心とする天理教内にも同じ曇りがあるという自覚はあるだろうか。
 
 最後に、最近読んだ信頼できる著者の本の中に、日本人の信頼度調査が提示されていた。無作為に抽出した国民の一人ひとりが最も信頼しているのは誰か、逆に最も信頼できないのは誰か、というアンケートの回答を集めた統計である。
 その結果は、やはり一番信頼できるのは「家族」と出ていて、逆に一番信頼できないのが「官僚」、二番目に信頼できないのは「政治(家)」、三番目に信頼できないのが「宗教(家)」となっている。%でいうと、宗教を信頼できると答えた人は30%に止まっている。
 
 明治以来の歴史をふりかえれば、天理教は外からの非難や干渉の連続であった。その場合、政治権力や天皇制を楯に取った軍部など「上・高山」の横暴によるものであった。しかし、上記の信頼度調査の結果は、一般大衆の自由意志によるイメージを表わしたものだから、それをプラスに変えるのは、よほど困難であろう。
 民衆は、いかに耳障りのいいチラシや宣伝文句をまき散らしても、口先だけの宗教(家)は信頼できないという姿勢をはっきり示している。宗教法人はわが教団の利益だけを囲い込んで、社会の公益や還元に無関心であることを見抜いているのだ。
 これからは、口先だけで実行していない宗教は信頼されないことを肝に銘じなければならない。「世界一れつきょうだい」「一れつろくぢ」といくら叫んでも、教内がその通りになっていなければ、「口先だけ」と見抜かれてしまうだろう。
「言葉はその場だけのもの。言葉の理を拵えてこそ、八方である」(37.11.2)
 
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Comment

マニフェストについて思う 

ちょっとネガティブなことを書いてしまったようです。
でもこれが天理教の現実。

マニフェストという建設的な提案がコメント欄に出て
いたので、自分なり考えてみました。
でも、もう出尽くした感があります。
例えば、すべての教会を本部直属にする、
本部などの役職を選挙で民主的に選ぶ等…。

しかし、そんなことは教団上層部や大教会長たちは
つゆほども念頭にありません。
しょせん、ごまめの歯ぎしりです。

だから、教団組織は滅びるままにまかせておく、
すくなくとも信者や末端は、自分の生活第一と考え、
お供えや大教会奉仕は最小限にする。
そのくらいの消極策しかありません。

大教会でも部内の会長がそろわないと、自分たち家族
でおつとめをやってるだけです。
大教会自体が事情教会じゃないですか!!
いくら子沢山にしても世間の感覚とずれるだけ、
こんな封建的な拡大家族の一員にはだれもなりたく
ないでしょう。

教会以外のところで陽気ぐらしの道を模索する。
これが自分のマニフェストです。
  • posted by 大工 
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  • 2010.01/24 14:18分 
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宗教の信頼度は教内でも低い 

戦前・戦後の世上の変革は、本当に大転換でした。
その中で旧態依然としての残されたのが宗教団体。
天理教の組織がいかに非民主的・封建的のまま
今も存続しているのがふしぎなくらいです。
みさと先生の言われるように「第二の敗戦」が必要です。

でも天理教にとって「第二の敗戦」は今、内側から
緩慢におこりつつあります。
それは事情教会がここに来て急増しているという事実です。
家族だけで月次祭をしている分教会がたくさんあります。
しかも夫婦2人、親子3人とか、末端に行けば行くほど
高齢化がいちぢるしいです。しかもお供えや大教会奉仕の
役はようしゃなく来るので、後継者は次々と逃げ始めて
います。

ある教会では、親が大教会ひとすじにやってきたのに
息子はそれを反面教師としてとらえ、親の出直し後
後継者になるのをきっぱりと拒絶しました。
またある教区では、後継者が行き場を失い、ついに精神に
異常をきたして、教会の建物をのこぎりできり始めた
という話もききました。これらは実話です。

ここまで末端教会を追い詰める教会制度とはいったい何なのか。
大教会長たちに問いたい。あなたたちの暮らしを支えている
のはいったい誰なのか。これ以上、無理じいをすることは
人道上ゆるされないことではないですか。
宗教が信頼されないのは当然です。
天理教者にとっても、天理教が信頼できないのですから。
  • posted by 大工 
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  • 2010.01/24 10:52分 
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よう木さんへ 

冷静なご提言に感謝します。
たしかにマニフェストは自民党なり民主党という党の中枢が発表するもので、権力のない一部の者が出しても有効ではありませんからね。

必要な条件は、具体的でイメージ豊かな、前向きの提案であることではないかとも思っています。
その意味で、世上で活動している船井幸雄氏の動きに注目しています。
次のブログでは船井氏の動きにも触れたいと思っていますので、ご期待ください。
  • posted by みさと 
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  • 2010.01/18 19:37分 
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マニフェストについて 

「人体をモデルとする組織論」を拝読いたしました。植田先生に共感するしだいです。
マニフェスト試案について思案してみました。以下のとおりです。
1、一般的にマニフェストは政治の世界のもので、宗教界でのマニフェストは違和感があるし、教団が発するマニフェストではないこと。
2、仮に試案をネット上で公表しても民意を問う場にない、つまり相当数の賛同は得られたとしてもあくまでネット上だけのもので、教団自体に民主的組織がないかぎり、ようぼくの民意にはなりえないし、政権交代もありえない。
3、ネット上に氾濫する天理教被害者の会、教団批判、天理教紹介、少しの改革案、復元を求めるもの、等々に対し教団は監視はすれど法に触れない限りまったく無視の態度であろうと思われます。
 マニフェストの発想自体は前向きで反対するものではありませんが、以上の理由で全面的に賛意をおくるわけでもありません。
もっとストレートに「天理教改革案」でもいいし、二代真柱様の復元を引き継いで「復元」復刊運動(大義がある方法?)でもいいのではないかと思われます。ご一考願えれば幸いです。
教勢が益々衰退し、同時にネットを無視できなくなる分岐点は近いうちにやってくると考えます。その時が数少ない最後のチャンスかと思います。
今後ともご活躍をお祈り申し上げます。
  • posted by よう木" 
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  • 2010.01/18 15:10分 
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賛成! 

マニフェスト試案を作るのに賛成です。



  • posted by らくだ 
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  • 2010.01/16 06:24分 
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2010.01/15 15:02分 
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訂正と補足 

昨日の返信コメントで「マニュフェスト」と記したのは「マニフェスト」の間違いでした。
念のため、辞書で意味を確認しておきますと、
マニフェスト【manifesto】 
《「宣言(書)」「声明(書)」の意》1 国政選挙では政党が、地方選挙では候補者が政権獲得後に実施する政策を具体的に挙げ、実施時期と予算措置について明確に有権者に提示した文書。政権公約。政策宣言》と出ています。

なお、私の想念にある「教内構造改革マニフェスト」は、下記に発表しているテキストを骨格(バックボーン)としています。
「人体をモデルとする組織論」
 http://www.geocities.jp/tenri_kokugen/shiryou/sosiki1.htm
  • posted by みさと 
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  • 2010.01/15 10:17分 
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マニュフェスト 

らくださん よう木さん  みさとです。

賛同のコメント有難く拝見しました。
じつは今日、ある教友の車に同乗しながらの話ですが、
彼が言うには、今の政治はまず選挙前にマニュフェストを提示して民意を問うことになっている。とすれば、天理教をこれからどう改革していくか、その具体的なマニュフェストを作らなければ一歩も前へ進めないのではないかと。
それを聞いて私は「なるほど」と合点しました。
これもまた世上の鏡に映されている理ではないかと思います。
とすれば、誰かが作ってくれるだろうと傍観しているのではなく、みんなで叩き台となるマニュフェスト試案を作ってみませんか?!?
  • posted by みさと 
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  • 2010.01/14 21:38分 
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10拍手! 

元旦祭の祭文に「・・・教義の探求に邁進し、・・・」とあったが、その場だけのものであって欲しくないものです。真柱様の号令に打てど響かずの本部では先はない。この順序早く聞き取って、心にさんげ、理のさんげ、心改めて、ほんにそうであったなあ、と順序の道を立ったら、日々理を栄える。日々に理を忘れて理が立つか。理があるか。この順序分かる者無いのか。
  • posted by よう木" 
  • URL 
  • 2010.01/14 18:58分 
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教内がまずろくぢになりますように 

植田先生こんにちは。曇った鏡では何もみえないですよね。昨年就任の上田表統領の発言は鏡を磨くためのものなのか?とりあえず教盛が落ちているからなんとかしよう、なのかわかりませんが口先だけで終わらなければいいと願います。教団もそうですがひとりひとりのよふぼくが「口先だけの人」とならないように気をつけなければならないですね。
  • posted by らくだ 
  • URL 
  • 2010.01/12 15:24分 
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Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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