ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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アンコール(1年前のメルマガ)

メルマガ<心のテープ>(106号)
8月6・9・15日を忘れない
配信日:2009/8/13

(注記)ここに1年前のメルマガ・アンコールを再度お目にかけることができるのは、一読者の有難い協力あればこそなのです。そのわけは、以前にも報告したのですが、2年と4ヵ月にわたり毎週発行した123号分のメルマガのテキストを、パソコンの操作ミスで削除してしまい、二度と再読不能と諦めていたとき、メルマガ全号の保存ファイルを提供して下さったからです。
 65年目の終戦の日を迎えるに当たって、ここに再録することは無意味ではないと信じてコピーする次第です。


 今年も8月「原爆の日」が巡ってきた。広島は6日、長崎は9日。それから終戦が15日。(アメリカでは「戦勝の日」は、無条件降伏の調印が行われた昭和20年(1945)9月2日)正確にはその日が日本の「敗戦の日」に当たる。
 NHKテレビでは、「原爆の日」に合わせて様々な番組を組んでいた。7日の「ノーモア・ヒバクシャ」という特集では、広島・長崎だけでなく世界では核実験によるヒバクシャは200万人に達することを初めて知った。
 核廃絶へ一歩踏み出そうとしているオバマ大統領の声明が追い風となって、いま世界で核のない世界への希望が大きな波となって広がっている。
 
 あたかも今年4月、オバマ大統領は、世界で初めて核兵器を使用した国としての道義的責任に言及し、ロシアと核兵器削減交渉を行った。ところがアメリカ人の殆どは、広島・長崎への原爆投下は戦争を早期に終わらせ犠牲者の増大を食い止めるためには止むを得なかったという考えを抱いているという。
 事実、広島に核爆弾を落とした米国機エノラ・ゲイの乗組員の一人だったモリス・ジェプソンは、オバマ大統領が原爆使用の「道義的責任」に言及したことを誤りだと切って捨て、戦争を終結させるために必要だった、と断言したインタビュー記事を掲載している新聞もあった。(8/3付毎日新聞)
 オバマ大統領がそうしたアメリカの国民感情を承知の上で、原爆投下の道義的責任を認めた言動に、日本の政治家には見られない理想を希求する態度を感得できる。
 
 実際に、原爆は投下される必要があったのかどうか。その点については終戦直前の過程を無視できない。
 1945年7月26日、ポツダム宣言が発表されたのに対して、「黙殺し、断固戦争を完遂する」と鈴木貫太郎内閣が拒否的な態度を明らかにしたのが7月28日。そして8月6日、9日に原爆が投下される。その恐るべき新型爆弾の威力を見せつけられた結果、まもなく8月14日、天皇によってポツダム宣言受諾の聖断が下される。
 こうした経過を見ると、敗戦しか選択の余地がなかったのに、何故もっと早く御前会議でも何でも開いてポツダム宣言を受託しなかったのか、という問題は残る。さらに遡れば、半年前、1年前にも戦争を終結するための交渉をしていれば、戦地に派遣された兵士たちやヒバクシャはもとより空襲の犠牲になった数十万のいのちが救われたに違いない。
 とはいえ、日本の対応がどうであれ、アメリカは原爆を実験的に使用することを決めていたという情報もある。その決定を知った旧ソ連は、日本が降伏する前に参戦する必要があって8月9日に満州に侵攻したことも確かであろう。
 
 思うに先の太平洋戦争は、国家神道の強制によって信教や思想の自由を禁圧し、軍部が権力を握って国民を総動員し、無謀な作戦で戦地に駆り出された多くの将兵は、食糧の補給もなく山野をさまよい餓死するに至った。しかも参謀本部やマスコミは、戦況の正しい情報を一切国民に知らせず秘密にした。その結果、日本人だけで約310万人(一般市民を含む)が戦争の犠牲になった。
 例えば作戦の失敗で殆ど部隊が全滅した中で僅かに生き残って帰国した将兵は、全滅の情報が洩れないように離れ島に隔離して、再び別の危険な戦線に送り出していた事実もあった。
 戦後も天皇や軍の上層部に不利な情報は極力隠蔽して秘密工作し、占領軍にも国民にも責任を問われない策謀が取られた。そうした作戦となると実に巧みであった。
 
 今にしてようやく個々のヒバクシャや生き残った兵士たちが重い口を開いて戦争の実態や真相が明るみに出るようになった。NHKは今までも「兵士たちの戦争」というシリーズを放映していたが、これから「戦争証言プロジェクト」を立ち上げて大々的に戦争体験の証言を募集するという。
 こう言っては先を越したようになるが、私は戦後60年を迎える1年前(つまり今から5年前)に思い立って「戦争を語りつぐプロジェクト60」と名づけたボランティア・グループを結成し、実質的には殆ど独力で戦争証言サイトの開設・更新・管理のボランティア活動を続けてきた。
 今年も「原爆の日」の直前になって、上記の戦争証言サイトに世界一くわしい被爆体験記を収録していることや、在米日系一世・二世の特異な戦争体験(日米開戦と同時に敵国人として差別され強制収容された)の証言を収録していることを人気サイトで紹介され、6日から3日間で3000人超のアクセスがあり、延べ16万人超となっている。
 
 私が信頼している人に元外交官・天木直人氏がいる。天木氏はイラク戦争が始まった時、当時のブッシュ大統領に追従した小泉首相に反対して特命大使の職を追われた気骨の人だが、自身のブログで次のように明言している。
「私が外交官人生の最後にたどりついた最後の結論、すなわち、憲法9条を世界に宣言することこそ最強の安全保障政策である、という考え方」を守り続けている。「アジアの国々だけではない。世界中の国民は、そのような日本に拍手喝采するだろう。どのような議論を重ねようとも、最後にたどりつく結論はそこにある」と。

 この号では、原典「おふでさき」から、第十三号43~50にわたる最も平和に関わりの深いおうたを謹写することにしたい。

 せかいぢういちれつわみなきよたいや たにんとゆうわさらにないぞや

 このもとをしりたるものハないのでな それが月日のざねんばかりや

 高山にくらしているもたにそこに くらしているもをなしたまひい

 それよりもたん/\つかうどふぐわな みな月日よりかしものなるぞ

 それしらすみなにんけんの心でわ なんどたかびくあるとをもふて

 月日にハこのしんぢつをせかいぢうへ どふぞしいかりしよちさしたい

 これさいかたしかにしよちしたならば むほんのねへわきれてしまうに

 月日よりしんぢつをもう高山の たたかいさいかをさめたるなら
 
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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