ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

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(公開講座)原発危機と「東大話法」に参加して

 先月5/5付のブログ記事とチラシで案内した通り、女装の東大教授として著名な安富歩氏を招いて「第5回原発危機を考える」市民の会主催の公開講座が去る5月26日午後から天理市内三島公会堂で開催された。
 正直なところなぜ女装するのか、東大に籍を置きながら「東大話法」の批判がまともにできるのか、などの疑問が先に立って「???」で参加したのが正直な気持ちであった。
 その先入観は見事に逆転し、終った時は安富ファンになりかけていた。そのわけは、東大教授というエリートブランドを逆手に取って東大に在籍していなければわからない官僚的で無責任きわまる「東大話法」を客観的に批判しながら、内部からの圧力に対して安富教授は女性に変装して無抵抗主義を貫いていることが理解できたからだ。思えばインドのガンジーも中山みき教祖も、時の政治権力の圧迫に対して無抵抗に徹した点では共通していた。

「東大話法」の特性をひとことで要約すれば、時と場合に応じて用意している多数の引出しを利用して自分の都合のよい方向へ誘導するための話し方で、その場だけゴマカシできれば論理的に間違っていても平気なのが東大出身の高級官僚の特性といえる。例えば「原子力安全委員会」は、本当は危険だから設置しているのに、危険を安全と言い換えて通用している。
 安富教授によれば、発電エネルギーのレベルは水力、火力に比べて原子力は比較を絶するほど高いレベルになり、同時に危険性も比例するので、核爆発とともに全人類がいつ滅びるかを意識すれば気が狂わないのが不思議なくらいの恐怖や不安が隠ぺいされている。そのゴマカシ(隠ぺい)が露呈すれば恐ろしいストレスになるから誰もが意識しないことにしている。いくら正面から疑問を提起しても、権力や官僚には答えをゴマ化すために万全の用意ができている。だから、そのスキを衝いて問題提起しなければ効果は期待できない。

 安富教授は50代前半の年齢だが、多数の著書があって、戦前の満州国の政治経済の歴史研究から出発し、当時の影響が現代にも続いているという。著書の中で安倍政権の政策を分析した『ジャパン イズ バック』(日本は後戻りする)では、日本人の特性として「立場主義」を取り上げている。つまり日本人は昔も今も基本的人権よりも立場の権利を守ることに熱心である。戦後の国民もいろいろな立場を守ってきたが、今や地方から上京して派遣従業員はじめ不安定な職種にある人々には守るべき立場さえない。その市民たちが安倍政権を支持しているのは、周辺諸国を敵視する政策によって「日本人」という最後の立場を守りたいからであり、安倍首相は戦争を視野に入れて「日本人としての立場」を強調して富国強兵のために国民を支配する政策を立てている。法律や景気はどうなっても「日本を取り戻す」目的がそこにある、と著者は結論している。

 講座の終了後は市内某所で安富講師と主催者側の懇親会が催されたそうで、そこでも安富教授はざっくばらんな態度で親しい対話のムードであったと聞いている。中でも「東大話法」ならぬ「天理教話法」が話題になって、何でも「理」に結びつける話法が今も存続しているとか、既成の「立場」に応じた信仰を重視する態度も変りようがない。いわば天理教内は日本人の古くからの立場主義を最も強固に守っている集団と言えなくはない。
 しかし、みき教祖は幕末から明治にかけて地主の主婦としての立場を放棄し、人類の元初まりの母親の魂という唯一の立場に徹して「ひながた」の道を通られた。そして人間はすべて「同じ魂」を分け与えられている「神の子」として唯一共通の立場を守る「ようぼく」の自覚を待ち望まれているに違いない。




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