ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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戦後70年目の8月を迎えて

HP<戦争を語りつぐ証言集>を開設して10年

 戦争の実態を知るための上記HPサイトは今から10年前の戦後60年の節目の年に思い立って開設した。昭和20(1945)年に中3の13歳だった私は、8月15日を境に一夜の間に180°オトナたちの言動が逆転した情況を目の当たりにした原体験がある。また戦争末期の寮生活で極度の食糧難の生活をつづけ、幸い戦死者はなかったものの家族は離散状態になった。
 さらに戦後の教育制度の改廃や教育内容の変化についていけず、内心に埋められたオトナの言動を疑う種が芽をふいて育っていくのをどうしようもなかった。

 コロコロ変転する人間の心とはなにか、先の見えない人間を超えて、先の先まで見通している神は存在するのか。それが少年期からの何よりの課題であった。最も身近かな疑問として、日本全体が310万の命まで犠牲にした戦争になぜ歯止めがかけられなかったのか、職業軍人は別として、仕事も家庭も捨てて戦地に召集された兵士は各地の戦場で何を体験したのか、その証言を取材し記録して公開する活動は決してムダにはならないとの信念を実行に移すことにした。
 この活動を始めた動機は、信仰者の立場からというよりは基本的に日本国の一市民として戦争を知らない世代の人々にその実態を語りつぐ必要を痛感したからであった。

 インターネットを利用したいので適当なパソコンを用意してほしいと東京にいる長男に頼んだところ「高いオモチャになるけれど、どうしても欲しいのなら」と言いながら、その当時30万円前後もした新発売のマック・キューブという機種を送ってくれた。身近な教友からホームページの基礎的な知識を教えてもらい、ソフトは Dreamweaver の応用方法を次男から聞き覚えて開設の段取りに取り掛かった。

 サイトを公開して5年目になった頃、毎日新聞奈良支局から記者の取材を受け、戦争体験者の証言を収集・公開するボランティア活動として写真入りの記事が掲載された。その後も毎年8月が近づくと、朝日、読売などマスコミ各社の取材や証言者の紹介依頼などが寄せられるようになった。
 また、東北大震災前までは全国一のアクセス数で人気の高かったブログ「きっこの日記」で数回にわたって私どもの証言サイトが紹介され、一度に数千人から1万人を超えるアクセス数となり、今では延べ22万5千人超になっている。

 一方、奈良県内の森田記念福祉財団から2度の助成金をはじめ、庭野平和財団、みずほ教育福祉財団、大同生命厚生事業団など複数の財団からも助成金を寄せられた。もちろん私個人の力ではなく証言者の紹介や取材などグループ・メンバーの協力あってこそ続けることができた活動であった。
 ただ、戦争に関連ある資料・記録・特集および年齢順にリスト・アップした合計142篇にのぼる証言データベースなど(在米一世二世の証言を除けば)自分一人の責任において編集し入力した。とはいえ、私にとっては余暇をつぶす作業として地道にコツコツと積み上げてきた結果に過ぎない。

 現在、すでに政治家をはじめ国民のほとんどが戦争を知らない世代になった。70年前後の年数が経つと体験や記憶のある人がいなくなってしまうので、誤った過去と同じ言動を繰り返しても通用する社会情況になる危険が迫っている、との説もある。
 長々と説明するのはこれくらいにして、戦後70年の8月を迎える時旬に、多種多様なコンテンツの中から、ご多用のなか何とか時間を空けて8月中にぜひ目を通してもらいたいページを選んでリンクすることにしたい。ただし、以下ににリンクするのはサイト全体の「九牛の一毛」に過ぎないことを承知していただきたい。(タイトルをクリックすれば本文が表示される)

(証言の実例=原爆体験より)
広島「忘れられない あの日」
長崎「枯れない涙=生き残りし者に罪はありや」
 
(戦争に関連ある資料集より)
「一高校生の詩」 
「石橋湛山の反戦論」 
「チャップリンの大演説」 

(中国戦線に関する証言の実例より)
「満州事変から4度 中国戦線に従軍した99歳の元 分隊長」  
「二度の中国出征を顧みて」(戦争体験を聞く会の記録より)

(昨年の入院中に送信されてきて3日前にUPした証言)
「少年通信兵の戦争体験」(フィリピン戦線の壮絶な体験記録)
 

 
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YUKIHIROさん、サカさんへ 

YUKIHIROさんには前回のブログにコメントをいただき、40年前からの読者と知って感謝感激しました。数少ない理解者の存在に励まされました。

行動派のサカさんは父上をビルマで失われた体験が反戦の出発点となったのでしょう。誰も戦争に加担するために生まれてきたのではないことは明らかです。

ブログからリンクした石橋湛山元首相の素晴らしい論説や、チャップリン演じる床屋(理髪店)さんの名演説など、ぜひ一読してくださることを期待しています。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2015.08/11 14:04分 
  • [Edit]
  • [Res]

胸がザワザワしてます。 

長崎被爆者代表谷口稜曄氏の「平和への誓い」胸がこみあげてきました。国会の近くに住んでるものとして、また個人の思いから友人と安保法制反対の集会等に出かけています。おやさまを知ったものとしてこの行動につながるのです。「戦争させない」「9条壊すな!」出征時の父の「因縁に負けない子に育ててほしい」は旧ビルマで戦死したので遺書になりました。父は国策の被害者ですがビルマの人々にとって加害者であります。私の中にずっと複雑な思いがあります。はっきりしているのは二度と戦争は絶対に「NO!」というこです。「私たちは被爆に遇うために生まれてきたのではありません。」と谷口さまのからだじゅうで叫んでいるように~聴こえました。

  • posted by サカ 
  • URL 
  • 2015.08/10 17:54分 
  • [Edit]
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