ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

Entries

6/25 市民の集い参加報告

 事実を直視するための情報

  (原発の2倍の効率をもつコンバインドサイクル発電機を説明する広瀬講師)
既報のとおり6月の例会に代えて「原発問題を考える天理市民の集い」に合流した報告をしたい。主催者は過去3回にわたり村田光平(元スイス大使)小出浩章(京都大学助教)島薗進(宗教学者)の3氏を迎えて学習の集いを開いてきたが、今回は原発に関わる知識と調査にかけては第一人者の広瀬隆氏(ノンフィクション作家)から天理市内の詰所を会場に原発事故の危険について事実を直視した講演であった。参加者は80名ほどであった。集いは1時間30分の講演と質疑応答を入れて3時間にわたったが、ここでは特に強い印象を受けた事実の一部を報告するに止めるしかない。

*原発から放出されたセシウムは、今後2千年間は消えて無くならない。半減するまでにも200年はかかる。

*直近に再稼働を予定されている鹿児島県の川内(せんだい)原発から事故で放射線が放出されると、台風の進路に沿って日本全土が汚染され、誰も人は住めなくなり日本が全滅することは明らかである。

*福島県内で牛の皮膚に白い斑点が出ている地域がある。生物の発生過程で皮膚と内臓は同じ胚葉に当たり皮膚は健康のバロメータだから、牛の内臓にも異常が起こっていると推測できる。また放射能汚染地域で飼育された牛肉でも内臓の放射性セシウム濃度は測定されないままホルモンの好きな関西方面に運送され、大阪市民はそれを知らずに食べてしまっている。

*福島県内には除染した土を入れたビニールのフレコンバックが8万ヵ所に山積されている。8万というのは袋の数ではなく、山積みされたバックを保管している場所であり、バックの耐用年数3年をすでに過ぎ、至る所でバッグが破損したまま放置されている。
 福島県の山々に降った雨や積雪が流れてきた出口が水源となっている。その地下水と海水は繋がっているから太平洋に汚染が拡大していることは間違いない。
 大熊町の住宅街では毎時320μSv(マイクロシーベルト)の放射線が測定されるが、過去3年間を累積すると7.9Sv(シーベルト)の致死量に達している。

*電気料金について。電力会社は今でも総括原価方式といって原価に対して一定の利益率をプラスして料金を決められるようになっている。したがって、いくら原価が高くなっても高いほうが利益が上がるという不合理な計算になる。そのため火力発電をする場合、燃料となる天然ガスを一般の売価の何倍もの高値で仕入れて原価を高く釣り上げている。そして原発のコストが安いように見せかけている。一方、ガス会社は電力会社に高値で売れるために最高の利益を上げていることが決算の統計を見ると明らかである。

*最近ではガスタービンを応用した効率のよい発電機が開発され、大手のメーカーは電力会社に頼らずに自社で発電しているので、電力会社の売上は激減していて、中小企業や家庭用電気料金だけが上述の原価に利益を上乗せする料金方式のために上がる一方になっている。これに対して、工場や大型店舗用に電気消費量の少ないガスヒートポンプエアコンが開発され普及しはじめている。

*原発は停止していても危険である。一刻の休みもなく核燃料を冷却し続けなくてはならない。例えば福井県の大飯原発は冷却管理するだけで過去に2兆3千億円かかっている。日本全土にある原発の冷却管理費を合計すると、優に年間税収の54兆円以上になる。これほどムダな予算はないが、原発がある以上節約することはできない。再稼働すれば更に使用済み核燃料が増え、さらに管理費が増大するばかりとなる。

*原発に対するテロ対策は飛行機内のテロと同様に防ぎようがない。その危険性をテーマに制作されたアメリカ映画「チャイナシンドローム」は、原発のトップエンジニア3人が原発の危険性を啓発するため書いたシナリオをもとに迫真の危機的状況を描いている。

*しかも再稼働すれば更に危険が増大する。「世界最高の安全性を確保」という原子力規制庁の宣伝はデタラメで、全く根拠がないどころか、原発の立地に近づくと地図から活断層を消してしまう工作をしている。原発に関係ある中央官庁の高級官僚は、原発の危険性についての事実を知っていて故意に無視しているとしか受け取れない。
 もし危険性を知らないまま再稼働しようとしているのならば、これほど無知と無責任な政策はない。再稼働の安全性を追及すると彼等は答えることができなくなる。再稼働反対の運動を続けているのは、家で孫の顔を見ると、この国を滅ぼすことはできないという想いになるからだ。それぞれの立場で、それぞれのやり方で、せめて再稼働を阻止する運動を続けてもらいたい。

 以上で広瀬氏の講演要旨を終るが、政府や官僚に対する反原発運動に際して氏の真剣な実践態度を十分に伝えられないことを申し訳なく思っている。
 
 人間にとって電気は必要不可欠である。しかし地球上に僅かしか存在しないウランを掘り起こし、発電のために熱湯を沸かして蒸気を利用するためにムリに核分裂させるから自然にはない放射線が発生する。その副産物(放射能)を消したり無毒化する技術はどこにもない。
 要するに自然という「神のからだ」を人知で勝手に傷つけ破壊した報いが人間自身に返ってくるのは当然の結果であろう。まさに人間の限界を知らず自然を破壊した報いを自覚しない限り、自滅する結果になる事実を直視しない無知と高慢と欲ボケで目先の利害だけ計算して原発再稼働しようとする政策の無謀な危険性を、今こそ直視しなければならない。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

『天の言葉』ダウンロード無料

『原典を元とする理の研究』から教義の基本となる序章と第一章を抜粋してまとめたpdfファイル(37頁分)を無料提供します。

ダウンロードを希望される方は下記アドレス宛にメールくだされば、折返し添付ファイルを返信します。genten505@gmail.com

ブロマガ<原典からの出発>

紹介文:このたび特定の読者のために電子書籍およびPDFファイル等を提供する企画を進めています。いずれも原典を元とする非公開の資料ばかりです。
今後の文書活動資金に役立てるため有料としますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

(購読手続きは FC2 に無料登録して購読ご希望の資料ごとにメールアドレスとパスワードを記入するだけで個人情報は不要です)

FC2カウンター

最新更新した記事

最新記事

最新記事

最新記事

プロフィール

植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

フリーエリア

フリーエリア

daiyogen.jpg

右サイドメニュー

検索フォーム

最新刊のお知らせ

*カラーチラシと挨拶文をリンクからごらん下さい。

QRコード

QRコード

ご案内

画面をクリックしてくだされば詳しい案内が出ます。

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

最新記事