ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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春季霊祭の旬に想う

 春秋にめぐってくる霊祭の季節、仏教ではお彼岸に当たるのだろうが、何の疑問も抱かずにつとめている場合が多いのではないだろうか。霊様はお社の中にずっと閉じこめられている、と言うのは失礼なら鎮座しているのか、生まれ替わるのならお社の中は空っぽではないのか、などと疑問の念を抱いたことはないだろうか。
 教会の霊祭は古来からの神道の流れを汲んだ儀式だが、神道では霊魂は生まれ替わることなく、ずっといつまでも山や森など自然のどこか、さらには神社のお社に鎮まっていると信じられている。とすれば、天理教の教会で春秋の霊祭をつとめるのは「生れ替わり」の教理と矛盾しているのではないかと質問されたらどう答えられるだろうか。

 現在の私自身は、上記の疑問や質問にあわてることはない。何故かといえば、信じるに足る思想あるい仮説を信じているからだ。つまり、50年ほど以前からコピー機が普及してあらゆる書類のコピーが可能となったように、生れ替わってくる霊魂もコピーされるという説を信じているからだ。そうとすれば、霊魂の原型はあの世に止まったままで、いくらでもコピーがこの世に生まれてくることができる。世界の人口がいくら増加しても数量的に霊魂が足りなくなることはない。場合によればいくつかの霊が部分的に結合したり分離したりしてコピーされることも可能であろう。とすれば、祖霊殿の霊社(みたまやしろ)は空っぽとは言えないことになる。

 この説を提示したのは宗教家や霊能者ではない。今から37年前に78歳で他界した日本の代表的数学者・岡 潔博士であった。岡博士は天才的なひらめきで数学の論文を発表しつづけていたが、戦後60歳を過ぎて日本の将来を憂い、人間的な情緒の育成を重んじる教育論をはじめ育児や家庭教育の秘訣を発表し、当時は大いに反響を呼んだ。希代の変人奇人としても有名で、晴天でも長靴をはいていたという。奈良女子大教授であった博士は、奈良市の郊外に住んでいたので、晩年に私自身一度だけお宅を訪ねて面会したことがある。
 岡博士は最晩年に仏教から古来の神道まで余すことなく研究し、当然のごとく「霊魂コピー説」を前提として古代から現代に到るまでの日本人の特質を守る意義を重視し、自身でも典型的な古代霊のコピーと自覚していた。時に右翼的と誤解されたが、そんな浅薄な政治思想ではなかった。(参考サイト)岡潔:個人研究

 霊魂のコピー説から話がずれてしまったが、霊からの知らせについて私の体験を一つお伝えしたい。これも30年余り以前になるが、今年88歳になる私の実兄の妻(兄嫁)は50歳になる前に乳ガンで出直した。身内だからプライベートな情報を話すのだが、その当時、兄夫婦はアメリカに赴任していて、兄嫁が身体の異状に気づき独り帰国して「憩の家」で手術を受けた時はすでに手遅れであった。病状が急変して兄が帰国した時には臨終に間に合わなかった。
 その後、五年祭をつとめる日となり、私も祖霊殿に参列しながら、さぞ思い残したことがあるに違いない兄嫁(私にとっては義姉)の霊は(もし実在するとすれば)今頃どんな想いでいるだろうと呼びかけるような想いでいたところ、急に涙がわいてきて止まらなくなった。涙が出るほどの悲しみの感情と無縁であった私は、涙が出るわけがわからなかったが、次の瞬間、意外にも「嬉しい嬉しい」という気持ちが伝わってきた。何が嬉しいのかと問いかけたら、「5年経っても再婚せずに独りでいてくれるのが嬉しい」という想いがはっきり伝わってきた。それは私自身まったく想像もできない嬉し涙であった。後から聞いたことだが、兄は毎日花を手にしてお墓に通っていたとか。それから5年どころか88歳になる今まで、兄は再婚せずに一人暮らしを続けている。
(付記)誰も世話してくれないので再婚できなかった、と兄は言ったことがある。しかし当初は再婚の意思がないことを自分で公言していた。今になって再婚しなかったことを後悔しているのではないかと私は推測している。先に出直した兄嫁(義姉)にしても、最初の数年は別として適当な後添えと再婚して幸せに暮らすことを望むのが正当ではないかと思う。

 2週間ほど前、テレビで歌手の石川セリが出演していた特集番組を観た。彼女は井上陽水の奥さんで父はアメリカ人だという。彼女の出生の秘密は、敗戦直後に進駐軍のキャンプでタイピストとして勤めていたとき、米軍兵士と仲良くなって産まれたが、その後父はアメリカへ帰国し、母は日本人と再婚して他に3人の子どもが産まれた。セリだけが一人日本人離れした顔立ちなので、自分でも不思議に思っていたとき、お手伝いさんの言葉で自分一人だけ父親が違うことを知った。アメリカ人の父に捨てられたと思い込んだ彼女は思い余って家出して独立し、歌手になった。ところが50代の中年になって大動脈の難病となり手術は成功したものの余命数年と宣告されて独り病院のベッドに寝ていた時、傍にアメリカ人の姿が現れ「しっかり頑張れ、自分がついているぞ」と励まされた。その瞬間、父と直感し、自分は捨てられたのではないと気づいた彼女は、その日を境に病状が好転し退院した。
 その後、姿を現した父の住所がふしぎな縁でわかり、父と対面するために渡米して訪ねると、家族が暖かく迎えてくれて、日本に一人残してきた娘がいるが、いつか訪ねてくるから仲良くするようにと父から聞いていたという。その父はすでに亡くなったと知らされたので、その年月日を確かめると、まさに病院のベッドの傍に姿を現したその日とぴったり一致していた。父との再会の奇跡は涙を抑えられないほど、じつに感動的であった。

 なお、本当に霊魂があるのか、人間は生まれ替わるのか、なおも疑問に思っている人があれば、飯田史彦氏の著書『生きがいの創造 Ⅱ』(PHP文庫)の一読をおすすめしたい。"魂のメッセンジャー”としての体験が詳述されている。また、すでにご承知の通り、40年にわたる教友・岩井 猛氏の『霊宝の秘文』(たま出版)にも霊界の様相がくわしく教示されている。

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