ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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年頭雑感

 最近の新聞報道から

 宮内庁は新年に当たり「天皇陛下のご感想」を発表した。その中に次のような一節がある。
「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」

 天皇陛下と同じ世代に属する私は、上記の「ご感想」には大いに共感している。現天皇は戦後の少年皇太子時代、来日したアメリカの作家ヴァイニング夫人を家庭教師として徹底した民主主義教育を受けられた。そのためか日本人の中でも最も民主的は発想をされる方と受け取っている。とくに太平洋戦争の実態について知悉されていることは上記のご感想にも表われている。
 戦後は天皇の政治的発言権は認められていないから、あくまで個人的感想として述べられているが、その中には、戦争体験がなく戦争の実態を学ぼうとしない今の内閣をはじめ政治家に対する精一杯の警告が含まれていることは間違いない。

 ところが、1月3日の朝日新聞の記事では、戦争に対する反省の部分を勝手に省略して「少しでもよい年に/一般参賀に8万1030人」の見出しで<天皇陛下は 「今年が国民一人一人にとり、少しでもよい年となるように願っています」などと呼びかけた>としか報じていない。1030人という人数の端数まで報道するのなら、なぜ政府に対する大事な要望も報道しないのか。
 同じく毎日新聞も「新年の一般参賀に8万人」というタイトルで朝日と同じ記事につづけて「年頭にあたり、我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」という最終の挨拶しか報じていない。
 このように昨今のマスコミは報道記事を選択・省略することによって情報を勝手に操作していることを忘れてはならない。事実、衆院選後に各マスコミの幹部が安倍首相から高級料理店へ招待を受けて会食したとのニュースもスクープされている。こんな現状では報道の中立性は期待できないことを承知しておかなければならない。かつて70年以前の戦時中にも軍部政権に都合の悪い負け戦のニュースを報道しなかった罪を忘れたのではないか。

 ついでながら総選挙について言えば、今も独裁政権の支配下にある国々と比べれば国民が自由に一票を投じる権利を保障されている有難さを知るべし、との意見を聞いたことがある。ところが、年末の衆院選の投票率は史上最低の52,66%に止まった。その内で自民党の支持率は48%であったから、合計すると自民・公明の与党は有権者全体の4分の1の得票だけで衆院議員の70%を占めて政権を引き続いて掌握したことになる。
 一方マスコミは投票前から自民党の「大勝」とか「圧勝」という言葉で報じたから、どうせ投票しても同じ結果になるとあきらめて棄権した人が多かったのではないかと言われたり、与党が有利になるような表現を使ったのは安倍政権に味方するマスコミの策略であったとの説もある。

 民主主義とは別に、まだ民主化されていなかった歴史上の名君(天下人)について考えてみよう。名君の条件を一言で要約すれば、自らの耳の痛い言葉(諌める言葉)に耳を傾ける君主であることに尽きる。しかし、そのような名君による理想の政治が続く望みはないに等しい。
 例えば評判の高かったNHK大河ドラマ「軍師官平衛」で、太閤となった豊臣秀吉は次第に高慢の鼻が高くなっていき、岡田准一の名演技が光った黒田官平衛の厳しい諌言に耳を貸さなくなっていく。死期が近づいた秀吉は自らの非を悟るが時すでに遅く徳川家康の前に豊臣家は一代で滅亡してしまう。

 NHKでは新春早々に吉田松陰の松下村塾を舞台にした新しい大河ドラマ「花燃ゆ」が始まる。時は明治直前で、みき教祖が親神のさしづのままに谷底の道を通られていた頃と重なっている。
 それ以来、幕末から明治・大正・昭和を経て平成の現代に至るまで、「一れつろくぢ」に「心すみ切り」「陽気づくめ」に立て替わる親神様の望みとはかけ離れた世界の動きが続いている。
 その責任の一端は、私ども「ようぼく」にあることを反省せずにはいられない。昨年11月始めのブログで発信した通り、神一条の道は、親なる神の根本宣言というべき「よろづよ八首」の神意を実現することにある。すなわち、今まで「といてきかしたことハない」から世界の人々は「しらぬがむりではない」。その人々が「よろづいさいのもと」を「くはしくきいたことならバ いかなものでもこいしなる」そうしたら「せかい一れついさむ」と歌われている。
「一れつにはやくたすけをいそぐから せかいのこゝろもいさめかけ」ることを親神様は急き込まれている。そのためには原典を元として「よろづいさいのもと」を「いうてきかす」使命を「ようぼく」に託されているに違いないのだ。

(追 記)
 ブックマークしているブログ<晴耕雨読>に下記のような発信記事があったので、参考までにリンクしておきます。

「自民党は今年、改憲に向けた準備を本格化させる構えだ」
「公明、民主など与野党六党に改憲案作りを呼び掛けるほか、改憲の必要性を訴える漫画の配布も予定している」 
「漫画の配布… 首相周辺は自国民の知性をここまで見下している」
「改憲案の冒頭で天皇を「国家元首」と位置づける一方、天皇が折に触れて発するメッセージの内容を一顧だにせず、それが自分に向けられた戒めである可能性を考慮しない首相周辺の態度は、彼らが天皇の絶対的権威を「錦の御旗」として利用したいだけで、本心では尊敬も何もしていないことを物語っている」


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まおさんへ 

まおさん 今年もよろしく。
安倍政権が危険な政策を着々と具体化させようとしている情報を紹介してくださり感謝しています。
ネット情報は一般大衆の大多数にまで浸透しないとタカを括っていることは間違いありませんが。いずれ天の理に反する政策は許されない時が到来することを信じるほかありません。
また何か有益なネット情報などあれば紹介してくだされば幸いです。

No title 

大手メディアはもう安倍政権のコントロール下にあるように見えます.弱腰すぎます.
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030401000592.html
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/42041155.html
こういう大事な記事はネットを見てないと知り得ません.選挙へ行く層で新聞やTVのニュースしか観てない人は政府の実態を知らずにいるのではないかと思います.いつか悔やむ日が来てしまうのではないかと恐れています.
  • posted by まお 
  • URL 
  • 2015.01/07 09:09分 
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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