ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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続「身上事情は道の花」

「病いの元は心から」

 以前から要請を受けていた京都高齢者大学のセミナーに、今月8日の午後、講師として出向くことになった。場所は地下鉄「鞍馬口」駅近くの旧関西文理学院の校舎内、テーマは「宗教の世界」の一コマとして「中山みき天理教祖と国家神道」であった。大学といっても高齢者が自由に科目を選択して受講料を払って申し込むシステムで、試験や資格とは関係なく知識や教養を高めることを目的としている。
 明治から敗戦に至るまで日本人を支配していた国家神道を戦後の日本人は「憑きものが落ちた」かのように忘れてしまったが、その強制的な支配のために教祖はどれほど迫害干渉を受けられたことか。神道六等教会の認可に始まり、半世紀以上も原典を禁圧された天理教史の悲劇であった。その間「みかぐらうた」の肝心な部分の削除をはじめ「おふでさき」「おさしづ」の公刊禁止、「泥海古記」の破棄を強制されていた。
 それにしても日本人は、過去を「水に流す」ことを吉とし、忘れっぽい特性があるためか、誰も責任を取らない人種であることはまちがいない。戦争責任だけではなく原発の爆発事故でも誰も責任を追及されないままになっている。責任を明らかにしないために改革も中途半端で終ってしまい、同じ過ちを冒しかねない。

 高齢者大学事務局は、私が春に大病を患ったことを承知していたので、50名前後の受講者の前で、健康がすぐれない中を押して引き受けてもらったと紹介されたので、本題に入る前に自分紹介をかねて病いの経過を話すことにした。高齢者が対象だから健康には関心が強いだろうから、教祖の「病いの元は心から」の教えの意味を話すことも必要ではないかと思いついたからであった。
 ただし明治の頃と違って現代では、心のホコリを払って陽気な状態を保っていても病いの根が切れるとは限らない。身体の運動や飲食物の節制が大事ということを、私自身このたびの身上を通して思い知らされた。明治の昔なら言わずとも歩かずに移動できなかったし、飲食物にも不自然な添加物は混じっていなかったから、誰も運動不足や動脈硬化にはならなかったのではないかと思う。
 私の症状は腎臓の血管にコレステロールが詰まる塞栓症のため急性腎不全から心不全を併発し、初めは意識不明のまま緊急に人工透析しなければ命はないと診断されたという。その後、透析の回数は一日おきから二日おきになり、退院前には3時間ずつ週2回で十分と診断され、その後5ヵ月あまり継続して週2回ずつ通院してきた。最近になって週1回3時間の透析で血液検査の結果も安定し、いずれ透析から離脱できる可能性があるとの診断を受けている。この上とも「飲み食い出入り」のご守護を信じて、その日が来るのを期待している。

 ここで当日の講話を要約するつもりはない。ただ「病いの元は心から」の真実を再認識する上で、10年あまり前に心臓のひどい不整脈を体験した経過をふりかえってみたい。その病名は心室細動の一種で、原因不明との診断であった。携帯用の心電図計器を一日中胸に装着して計測した結果、頻繁に脈拍と血圧が半分以下に下がり、そのたびに胸がこそばゆい感じになり、意識が薄れる状態が続いていた。かかりつけの医院は驚いて「憩の家」循環器内科に紹介されたので受診したところ、即日入院を宣告された。しかし翌日は自教会の月次祭に当たっていたので、先へ延ばしてもらうよう医師に話したら、そんな悠長な症状ではないと言われたが、翌々日に入院することで了解を得た。事実、祭典の途中に声が出なくなった。翌日覚悟を決めて入院してからも、心電図を四六時中計測され、モニターで異常を見つけた看護師がトイレまで走って探しにくる状態であった。心臓は命に関わるから大事にしてくれるのかなと満足していた。

 その状態が一週間経っても良くならず、不整脈が始まると麻酔薬(歯科で抜歯するときに使うのと同じ薬と聞かされた)を注射すると正常に戻るのだが、薬が切れるとまた不整脈が再発する状態であった。主治医から聞かされたのだが、ペースメーカーを埋め込むしか方法はないかも知れないが、その前にフランス直輸入の特効薬を使ってみることになった。その薬は副作用が強く、10日ほど続けて飲まないと効果が出ないとも聞かされた。
 その頃、私は自分でふと不整脈の原因に思い当たった。知人からのトンでもない依頼を安請け合いで承知した不安と緊張が無意識に続いているためではないかと。その依頼とは、当時普及し始めていたネットの匿名掲示板を開設する計画を立てた知人が、信用されるために管理人だけは本名を出す必要があるとの理由で私の名前を借りたいというので、私は深い考えもなく引き受けたのであった。タイトルは「天理フォーラム」と名付けられた。しかし匿名だから誰からどんな内容の投稿があるかわからない。信用されるのは有難いが、責任はすべて私にかかってくる。未知のネットの世界では何が起こるかわからない。引き受けたものの私は、嵐の中に自分独りがハダカで立っているような不安と緊張を感じ取っていた。はっきりした自覚はなく無意識であったから余計に心臓に悪影響を及ぼしたのではないかと気づいたので、本名を出すことを直ちに拒絶することに決めて連絡をとった。するとその日から不整脈がピタッと起こらなくなった。

 ちょうどフランス輸入の特効薬を飲みはじめて2日目で、主治医は思いがけなく早い目に効果が出たと判断されたに違いない。もちろん原因が私の不安と緊張にあったと説明したところで理解されるはずはない。
 とにかくその後一週間目に無事退院することになったが、特効薬を続けて服用することが条件であった。薬の効き目ではないとを信じていた私は、薬の分量を半分から四分の一に減らした。主治医はそろそろ副作用(網膜色素沈着や甲状腺の異常など)が出る頃と期待(?)していたようだが、私が薬の服用を中止したいと訴えたとたん、それなら病院へ来る必要はないと怒りをあらわにされた。もっけの幸いと私は二度と診察室へ足を向けないことにしたが、その後いまに至るまで一度も不整脈は再発していない。

 もし私が不整脈の原因を無意識の「不安と緊張」と気づかなかったとしても、特効薬かペースメーカーで症状は消えたかもしれない。しかしその代償として、いくつもの副作用や不便、その上に保険が適用されるとはいえ高額の医療費を避けて通れないことを思えば恐ろしくなる。
 最後に余談だが、成る程とうなづけるうわさ話を耳にしたことがある。というのは、ヤクザの親分はたいてい何らかの心臓病にかかって命を落とす場合が多いという話である。それも尤もで、いつ敵に襲われるか、弾が飛んでくるかと不安と緊張の日々を送っているに違いないからだ。まさに心臓は文字通り「心の臓」であり「病いの元は心から」の証拠に違いないだろう。

 


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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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