ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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「身上事情は道の華」(その1)

 このタイトルは、おそらく知らぬ人のないくらい古くから伝えられている天理教のキャッチフレーズである。「身上事情は道の華」という言伝えの出典は、私の知る限り原典には見当たらない。とすれば、いつ誰がどこで言い始めたのか、その情報をご存じの方は教えて頂ければ有難い。この言葉に永らく違和感を抱いていた私も、最近その中にこめられた深い意味を実感している。原典にも、病いの真実を知らすためのお歌がしるされている。例えば「みかぐらうた」には2首「やまいのね」について歌われている。
●二下り目には、
 七ツなんじふ(難渋)をすくひあぐれバ
 八ツ やまひのねをきらふ(切ろう)
●四下り目のおうたには、
 八ツ やまひのすつきりねはぬける
   こゝろハだん/\いさみくる 
●三下り目八ツと十下り目八ツ〜十ドには「やまい」に関するおうたが4首出てくる。
 やむほどつらいことハない 
  わしもこれからひのきしん
 やまひはつらいものなれど
  もとをしりたるものハない
 このたびまでハいちれつに
  やまひのもとハしれなんだ
 このたびあらはれた
  やまひのもとハこゝろから
 と歌われている。
「難渋を救い上げれば」の難渋とは、衣食住の貧窮のみならず、「心の難渋」を含んでいるに違いない。物質的な貧窮ならば現在の日本人はとっくに「病いの根」は切れているはずだが、国民全体に心の難渋は増えるばかりだから、現実は病いの根が切れるどころか慢性病が蔓延しているからである。
 さらに、教祖が「みかぐらうた」を教えられた明治の頃には日本を含む東洋では、人々は自然環境に順応して生きていたから、自然にはない食品保存剤などは添加されていなかった。添加剤まみれの食品など自然に反した社会的環境を許容している(あるいは欲でダマし合いしている)社会全体の心がさまざまな病いの元になっていると言わざるを得ない。事ほど左様に百年前と現代では、大自然=神のからだ自体が人間の心によって汚染されているのが現実であろう。

「おふでさき」で「やまい」の語が出ているおうたは、索引で調べると33回にわたってしるされている。ただし最後の十五~十七号には一度も出ていない。しかも第一号の3首のおうたは特定の人(中山家の嗣子・秀治様)に対する厳しい神意を表されている。
 いずれにせよ「やまい」に罹るのは、
「心ちがいのみち」(三ー96)
「神のせきこみ」(三ー53)
「神のみちをせ(道しるべ)いけん」(三-138)
「神のよふむき(用向き)」四ー25)
 等々、原因はいろいろあるけれども、今は原典を調べることが目的ではなく、私自身の病いの体験を通して「道の華」が実を結んだかどうかを振り返ってみたいので、原典の引用はここで止めておきたい。はっきり言えることは、世間一般の病人も私の身上も、病いの根が切れていない証拠であることは間違いない。日本は世界で長寿国のトップといわれるが、病いの根が切れるどころか今もさまざまな難病が増えつづけている。

「身上伺いさしづ」は文字通り本席様の啓示による病いの諭しである。その場合、忘れてならないのは、身上障りの伺いを立てることができたのは、あくまで真柱はじめ本部役員とその家族、および教会長・教会役員の一部に限られていて、その他一般のようぼく信者が身上伺いをしたわけではない。
 しかも「おさしづ」に記録されている諭しは、同じ頭痛とか足痛であってもそれぞれの立場や役割に応じて異なった諭しをされている場合が多く、同じ種類の病いだからといって必ずしも同じ諭しをされているわけではない。その意味で同じ病名に対する身上伺いさしづを拾い集めて解釈する方法は無意味ではないかと思われる。
 さらに道の中枢にある身上者に対して「おさづけ」を取り次いでもらうように勧められた例は一件もない。「おさづけ」はあくまで未信者に神の実在を信じさせるための手だてであり、心の成人を進めるためには「諭し」「悟り」が必要不可欠だからである。しかも、忘れられている「刻限さしづ」の中に、より普遍的な神意が啓示されていることを強調しておきたい。

 もの心ついて以来これまでの人生をふりかえれば、身上が私の生きざまの節目(転機またはターニングポイント)となっていることに気づかされる。まず最初はカゼが引き金になった肺結核、といっても肺浸潤といわれる程度だったので、1年の自宅療養で治癒したが、その一年間に私は白紙になって人生の目標を模索したものであった。
 うちの家族は結核の筋であったから、4人いる兄達のうち2人とも19歳の若さで結核のためこの世を去っていた。自分の人生も19歳までしか与えられていないと思い込んで焦っていた時期もあった。思えば兄たちの年齢は日本が戦争を拡大していく時期に当たっていたから、もし結核でなかったら、それこそ南方戦線へ強制的に駆り出されて苦難のすえ餓死していたかも知れないと思って慰めることにしている。

 その後、30代後半に激痛を伴う胆石と胆嚢炎の手術、それから30年後やはり痛みのため一歩も歩けなくなった胆管結石、さらに脈拍と血圧が半分以下になった不整脈(心室細動)、昨秋のカテーテル検査のあと頸動脈狭窄症の手術、それがきっかけとなったコレステロール塞栓症の悪化による多臓器不全の一歩手前から起死回生して今日に至っている。
 私の場合、種々の身上の身体的原因は運動不足と飲食の不摂生に起因する動脈硬化にあることを後悔しているが、その奥底に何かを知らせようとする神意がはたらいていることを痛感せずにはいられない。
 次回からは病いという予想外の事例を通して、私が人生の進路や心の向きを修正した経過を告白することにしたい。
 なお、私もようぼくの一人である以上、今まで人様の身上おたすけをさせて頂いた経験から、下記のサイトで10余年前に実例を報告したことがある。よろしければ一読して下されば幸いです。 
「親なる神を信じる理由」(その1)
http://www.geocities.jp/tenri_kokugen/news/tape-riyu1.htm
 
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Comment

No title 

ありがとうございます.おさしづ検索ソフトがエラーで開けなくなっており,助かりました.
  • posted by まお 
  • URL 
  • 2014.09/17 11:51分 
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ブログの補足訂正です 

本文の中で「おふでさき」(三ー138)の一節
「みちをせ」を(道教え?)と書きましたが、「おふでさき釈義並びに索引」(天理教教義及史料集成部/昭和12年版)によれば「道しるべ」の意味と解釈されているのが正解です。
私は「をせ」を「教え」の詰まった表現とカン違いしていていました。お詫びとともに本文を訂正しましたことを了承してください。
  • posted by みさと 
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  • 2014.09/17 09:13分 
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まおさんへ 

お尋ねの心t場の出典は「通りすがり」さんの指摘通り、原典おさしづの一節に違いありません。
おさしづ全巻の索引があれば調べることができます。しかし「身上事情は道の華」は原典には見当たらないのです。どなたか出典を教えて頂けませんか? 
話は別ですが「理の親」という言葉は「おさしづ」に一度だけ出ている言葉の曲解であることは以前(2014.7.12付ブログ)に書いたことがあります。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2014.09/17 08:51分 
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No title 

横からどうもすみません。
おさしづの中に「この道というは何がいかん、彼がいかんと言うは、道減らすようのものや。何も減ったのやない。多くの中不思議やなあ、不思議やなあと言うは、何処から見ても不思議が神である。これだけ一寸言うて置こう」(明治三十七年四月三日)とあります。
  • posted by 通りすがり 
  • URL 
  • 2014.09/16 01:17分 
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ご無沙汰しております 

出典不明の言葉を探していて,こちらを訪れたところ,ちょうど同じような話題でしたので驚きました.
「不思議が神」という言葉の出処を探しているのですが,先生はご存知でしょうか?もし知っていたら教えていただきたいです.よろしくお願いいたします.
  • posted by まお 
  • URL 
  • 2014.09/15 16:50分 
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植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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