ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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前真柱様の個人的な思い出

 前真柱様のご誕生日は奇しくも昭和7年7月7日、今年81歳でお出直し後、告別式は7月6日に執り行われた。広大な北大路駐車場に準備された式場は、全国各地からの参列者で埋まった。式の終るころには曇り空から雨がボツボツと降りはじめた。

 前(三代)真柱様と同じ昭和7年生まれの私は、2月の早生まれだから天理中学では1年上級生であった。戦争が終った昭和20年夏には私が2年生、前真柱様は1年生に入学された年で、全寮制の天中で最初の指導員として同室の生活を送ったことがある。
 当時の中学寮は、いわば軍隊のミニチュア版であったから、1年上級というだけで下級生を暴力制裁するのは当然の権利であった。実際にその機会もあった。ずっと後になって何かの機会に「あのとき殴っておいたらよかった」と冗談を言ったものだ。入寮して半年も経たないうちに敗戦の混乱期となり、前真柱様も私も寮を出て自宅から通学するようになり、指導員として威張れる立場は永遠になくなった。

 前真柱様の同級生であったことから恩顧を受けて教庁中枢の役職を与えられ、その立場を利用して恩を仇で返すような汚職行為のため免職となった人もあったが、逆に東大を出てアメリカに留学し、一流の宗教学者となった松本滋(聖心女子大学教授)も同級生であった。松本氏も数年前に出直したが、前真柱様とは単純な誤解がもとで最後まで疎遠のままであった。その理由を私は聞いて知っているが、ここで公開するつもりはない。ただ、前真柱様にとって最適の相談役を失ったことは生涯の不幸だったのではないか、と残念な思いは残っている。

 昭和40年、教祖八十年祭を期して二代真柱最大の業績というべき原典「おさしづ」全7巻が編纂・刊行され全教会に配布された。その8年後に41歳で有名無実の事情教会をお預かりすることになった私は、「教祖存命同様の理」といわれる「おさしづ」を知らずして責任を全うすることはできないと心を定め、その体系的な参考資料の作成を志し、教友の理解と協力を得て2年がかりで完成し、4版まで版を重ねた。
 第一部から第六部まで手書きオフセット印刷が出来上がるごとに、前真柱様(当時は現真柱)が参考に目を通して下さることを願って真柱邸の玄関にお届けした。全六部が揃った頃、たしか身内の結婚披露宴の折りに来賓として出席されていた前真柱様に、この時とばかり「おさしづ資料」のことをお尋ねしたところ「たしかに届いているが忙しくて読むヒマがない」とのお返事に失望した覚えがある。

 それから20年、教祖百年祭に当たって「白紙に戻り一から始める」との諭達が発布された。まさに原典をもとに神一条の道に立ち返る復元の旬と期待したが、具体的には実現しなかった。発表された理念を具体的に実現するためには、よほどの実力と権限を与えられたプロジェクト・システムがなければ不可能であろう。
 その後、前真柱様は「かなめ会」(全直属教会長の集会)会長として、「理の親」という言葉は教祖以外に使うべきではない、系統は昔は必要であったかも知れないが、今では布教の邪魔になっている、等々と発言されたことがある。その発言は「かなめ会報」にも記録されている。同じ発言を出張された講話の席でもされている。
 ある時、前真柱様がT大教会詰所で開催された講習会の席で「理の親は教祖だけ」という意味の講話をされたことがあった。その直後、同大教会のO布教部長(以前からの知己)から私に電話があり、「真柱様の話の内容は今後誰にも伝えないように」と大教会長から注意を受けたが、「理の親」という言葉は確かに原典にはないのかどうか」を確認するためであった。私はその質問に答えて「道の親、理の親」という一節はあるが、それは明らかに教祖ご自身を指している。教会長に対して「親の代わり」「親の役目」と言われているのは、明らかに生まれつきの親の立場ではなくても、親の代わりになれるよう努力し丹精するように諭されたお言葉に間違いない」と答えたことがあった。
 その時、真柱様の講話を無視するように命じた大教会長は、その後、部内全般から信頼できない言行を本部に直訴されて大教会長の職を失い、どこかの遺跡の発掘作業に雇われて細々と暮らしていると聞いたことがある。

 教祖百十年祭の前年(平成7年)は波乱の多い年であった。1月の阪神大震災に始まり、3月には地下鉄サリン事件が突発した。その後、事件はオウム真理教の仕業(むほん)と判明し、大震災とともに日本人を不安に突き落とした。
 同じ年、教内では夏から現職にあった前真柱様の重篤なお身上が伝えられ、おさづけのお運びが長期にわたって中止された。じつはその秋から年末までの3ヵ月、私は二度目の修養科一期講師を拝命し、教祖伝を担当した。その期の修養科生は、おさづけを拝戴できないまま修了していった。
 教内外の重なる事情を目前にして私は深刻な思いを余儀なくされ、現実の分析を通して原因を探ろうとした。その結果、止むに止まれぬ思いに駆られて100頁ほどの建議書をまとめ、前真柱様と真柱後継者あてのコピーを2部つくって、必ずお手元に届く方法を教えてもらって真柱宅にお届けした。「必ず1ヵ月以内にお読み下さるよう、もし放置されるならば内容を公開します」との脅迫的(?)な文面を付けた。
 ある日本部から大教会長に、真柱様がお呼びだから直ちにお伺いするようにとの連絡が入った。その前に表統領に回付された建議書を入手した主査室長から真柱様の怒りを聞かされていた大教会長が恐るおそる参上すると、当の眞柱様は私の名前はずっと前から知っているので、文書は表統領に検討するように回付したとの用件で、何も叱責はなかった。さらにその文書のコピーは一集会員(私の理解者)の手で43人全員に配布され、それを知った主査室長は表統領に批判の答申を提出し、それに私が反論した文書が再び集会全員に配布され……最後はウヤムヤに終ったが、ある教区では持ち帰った文書が擦り切れるくらいにコピーを重ねられたと聞いている。
 最終的には何もなかったような結果に終ったが、2年後の平成10年4月に、系統の異なる有志の分教会長3名の協力を得て、建議書の内容を個人向きに再編集した著書『教祖ひながたと現代ー復元への意識革命』を刊行した。
 やがて前真柱様と直属教会長との相互不信は次第に増幅されていき「かなめ会」会長の立場も退かれた。そうした不信感が、現存しながら真柱の立場を長男に譲られた理由の一因になったのではないかと推測される。

 一昨年、前真柱様は北海道教区の招きに応じて教区大会で長時間の講話をされたが、相当に体力を消耗されたのではないかと思われる。その講話の中で原典「おふでさき」を引用されて、教祖の預言的啓示の重要性にふれておられることが「天理時報」で報じられたことがある。その年、学研から『中山みき 秘められた大預言』を刊行した著者としては不思議なシンクロ(共時性)を感じ「我が意を得たり」と思ったことであった。

 余談になるが、前真柱様の何よりの楽しみは音楽の趣味にあった。山田耕筰についで団伊久磨など一流の音楽家による原典の作曲をはじめ、最近まで自らも音楽研究会の仲間に混じって合唱練習に参加されるのを何よりの楽しみとされていた。本部の音楽研究会は、立場や役職の差別はなく、極端にいえば「ようぼく」でなくても音楽が好きであれば誰でも会員になれる。前真柱様にとって、それが理想の組織と考えておられたのではないかと思いたくなるほどである。

(付 記)
 上記の『教祖ひながたと現代』は、読者から「気迫のこもった文章」と評されたことがある。自分でも二度と書けない最も力のこもった緊張した文体で書き綴った著作に違いないと思っている。
 あと30冊ほど残部を保管していますので、もしご希望あればおわけしたいと思います。
 B6版171頁/1200円(送料サービス)/送本先の住所・氏名をメールかFAXかハガキでお知らせ下されば郵便振替用紙を同封して送本します/目次など詳細は下記のウェブページにあります。
 http://www.geocities.jp/tenri_kokugen/tosyo/index.htm
 なお、連絡メールは必ず下記アドレスあてにお願いします。
 genten505@gmail.com
 
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Comment

あり得るか・・ 

失礼します。御一読をお願いします。
キリスト教は、次世代に伝えてはいけない宗教と思っています。
.
 題:『あり得ません』と言っている事と・・同義です・・、
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
.
 キリスト教のモーゼの実在・・、
 キリスト教徒の方々は、実在を信じたいのでしょうが・・
 生憎(あいにく)、歴史家は・・
 実在した人ではない・・と、はっきりと言います。
 架空の話の連続で出来ている聖書の一端です。
 キリスト教聖書の『出エジプト記』を、冷静に読んでいただきたい。可笑(おか)しいところが、あちこちに発見されるでしょう、気付かれるでしょう。
 『ただの読み物なら』・・それでいいのです・・が・・、
 信仰対象として、その様な記述に洗脳されて、行動に起こされてくると・・問題が発生して来ます。社会に良い面だけならよいのですが、悪い面も出て来ます。
 残念ながら、あなたもお気づきでしょうが、キリスト教は、その悪い面が『非常に多い状況』です。それも種々の面で悪い面が多い状況です。
 看過できない状況です・・。
 それなのに、何ら対策が取られていないという状況です。
 虚飾で飾られ、その状況から判断され、洗脳され、マインド・コントロールされ・・、
 今・現代でもその悪行為が行われているからです。
 以下に記す事も、それにお気づき戴きたいから、記述させて戴いているのです。よくお読みいただきたいと思います。
 「エジプト脱出」をした・・と、
 モーゼが導いたのだ・・と・・キリスト教は言いますが、
 言いたいのでしょうが・・事実ではありません。
 また、イスラエルの民は・・、(つづく)
.. 
(詳しくは、以下のブログへ)
http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
  • posted by 高木康行 
  • URL 
  • 2014.07/23 01:41分 
  • [Edit]
  • [Res]

首都移動都内は廃墟に 

首都圏もチェルノブイリ並みに汚染されている
https://twitter.com/Lulu__19/status/411059618295468032/photo/1

「カルディコット博士」
放射性降下物はこの先、数百~数千年にわたって日本の広い地域を覆い、決して除染されることはないだろう「放射能元素を呼吸し放射能汚染されたものを飲み食いすることで癌が多発する。これは「地球の歴史上、最大の産業事故」
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2014/07/post-2078.html#more

雑草の根元で1マイクロシーベルト/h超え、東京江戸川区の歩道で(7/12 東京)これら周辺地域の数値が既に論外、手遅れである。チェルノブイリ立ち入り禁止区域対象以上に値する。10年以内には必ず結果が見えてくる。<直ちに影響はない>未だに騙されているフリをする。
いずれ日本の首都も移動し、人もいなくなるだろう。始めは放射能漏洩被曝から5年でピークを迎え、人が次々に倒れる。現在、その予兆と一部の結果が見えてきているのは明白。
<今から3年前の2011年3月に福島第一原発事故が不幸にも起こってしまったが、それよりも10年以前から予見してきたこと。何故ならば国内に建設された原発施設が地震の影響で施設事故により放射能漏洩事故が発生し、日本国民が被曝を強いられる生活を送らざるを得ない酷い状況になるだろう。まさに今の日本国内の原発事故を予見し、8年前に植田氏へ申したごく一部の内容である。未来に向けた活動のヒントを与えたのだが、一蹴されたことは記憶に新しい。
http://radiation7.blog.fc2.com/blog-entry-4063.html

スカイツリーが見える東京江戸川区、1.39マイクロシーベルト、荒川河川敷で(7/12 東京都江戸川区平井)
http://radiation7.blog.fc2.com/blog-entry-4062.html

リンパ節転移が多数~福島県の甲状腺がん
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7766697.html
  • posted by 原典研鑽者参上 
  • URL 
  • 2014.07/13 09:53分 
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音楽研究会 

前真柱様が、『「理の親」という言葉は教祖以外に使うべきではない』と講話されていたことを知り、とてもうれしく思いました。

私の手元に、音研を発足くだされた前真柱様の、合唱に対する思いを語られた文章がありますので、ご紹介させてください。


以下、前真柱様のお言葉です。

私は、歌うということは、歌う人が一人ならばともかく、合唱ということを考えると、どうしても合わせるという心がなかったならば、合唱はうまくいかないと思うのです。
ですから、音楽研究会が三十年前に発足し、まず、合唱から手がけたということも、歌うことによって、心を一つに揃えるための、それをよすがと考え、私たちがこれから進んでいくあらゆる道の中で生かせるのではないか、ということで、声の良し悪しということはともかく、とにかく心を一つに合わせるということ、そうして、合わせることによって、どれだけ気持ちがすっきりするか、お互いに気持ちがいいかということを味わいたいと考えたからです。
それこそ、合唱は何も道具やそんなものはいらないんで、自分の持って生まれた声さえあればいいんですから、そりゃ悪い声よりもいい声にこしたことはございません。しかし、これは天性でどうすることもできないんです。しかし、ある程度、努力をすることによって、一つに和し、そこに、ハーモニーが生まれ、そして、人が感動するような合唱をそこに作り出すということは、可能だと思うんです。
とにかく、合わせるという心になって、一生懸命にお歌いいただいたならば、そこに、立派な演奏ができ、自分も感動すれば、その感動は、聴衆にも与えるということになって、この演奏会を一つの台に、それもまた、にをいがけの一助になれば、これにこしたことはありません。
(昭和60年11月10日 兵庫教区合同練習におけるお言葉より)



前真柱様は、ご身上が悪くなられる前まで、いつも私たちと一緒に並んで歌ってくださっていました。
ユーモアのある温かいお言葉で、よく私たちを笑わせ和ませてくださいました。
お出直しは、とても残念で哀しいことですが、前真柱様の思いは、これからも引き継がれていくことを、切に望みます。
  • posted by M.H. 
  • URL 
  • 2014.07/12 23:38分 
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  • [Res]

No title 

自分がゆーたこと誰かが読みはってどー思うねん!ゆーてはるわなぁwww
  • posted by 大阪 
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  • 2014.07/12 23:26分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

せやねん 

愛読者の率直な意見だがこちらでの発言には不向きやん。読者での域をこえないようにしときー みさとさんが気の毒やんかい天理教のお偉い先生が怒んねんぞ。おぼえとき、おとなしーしとき。
  • posted by 大阪 
  • URL 
  • 2014.07/12 23:24分 
  • [Edit]
  • [Res]

人間思案に小心翼翼とした大教会長連の姿、情けないとしか思えません。 

ぢゃあキミがそれを大教会連に直接言っちゃえばぁ!毎月会合してる天理で大教会長連中を目の前にして言えよ!!!出来ないことを軽はずみで無責任な発言すんなよ。ボンクラ!そんなゲンジツ身のないコメントないっつーの!大教会長連がこれを見たら先生に反感を買うだけじゃん!ozzzzzzz!!!だめだねえええええええ。責任感つーのがないからねぇ!俄かインターネット連は!!!!



それにしても、人間思案に小心翼翼とした大教会長連の姿、情けないとしか思えません。
ひとり原典を読み、味方は神様という、みさと先生の勇気と信仰にこういう人たちはもっと学ぶべきです。
前真柱様がみさと先生の「おさしづ研究」を少しでもお読みになっていたら…と思うと、とても残念です。
『みちのとも』に載せたいくらいです。
  • posted by をいをい 
  • URL 
  • 2014.07/12 22:49分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

すばらしい思い出話ですね。
前真柱様とみさと先生は、同じお歳ですね。お二人の知られざる交流秘話には、とても感動いたしました。
音研のありかたこそ、本当にお道の理想だったという結論は、なるほど!と思いました。
それにしても、人間思案に小心翼翼とした大教会長連の姿、情けないとしか思えません。
ひとり原典を読み、味方は神様という、みさと先生の勇気と信仰にこういう人たちはもっと学ぶべきです。
前真柱様がみさと先生の「おさしづ研究」を少しでもお読みになっていたら…と思うと、とても残念です。
『みちのとも』に載せたいくらいです。
  • posted by 愛読者 
  • URL 
  • 2014.07/12 20:36分 
  • [Edit]
  • [Res]

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今後の文書活動資金に役立てるため有料としますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

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