ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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つとめ場所と神殿

 6/25付のブログでは、月例会報告として配布資料の補足説明をした。その資料の中に、明治40年当時の神殿周辺の建物平面図と当時のお屋敷として、今の鏡やしき・ぢばと礼拝場とは比べものにならないほど狭くて質素な神殿の見取図と写真を紹介した。しかも当時の教勢は6~700万人の信者数を数えたもかかわらず、本部の神殿ふしんを最後まで打ち出されなかったわけを解説した。
 一方、前々回6/14付のブログ「身の内はなれて神はなし」では、教祖のお言葉を紹介した。
「神と云(いう)て どこに神がいると をも(思)うやろ。此身の内(この体内)はなれて神ハなし。又内そとのへだてなし。と言(いう)ハ 世界中 一れつ人間ハ 皆神の子や」(明治18年(1885年)3月28日の山田伊八郎(敷島初代)の聞き書き)
 つまり、それまでの信心のようにどこか遠くに鎮座している神仏を拝み祈祷するのではなく、すべての人間の体内に差別なく入り込んで命を守護して下さっている月日親神に感謝報恩する信心を教えられたのであった。
 ということは、私たちの人体そのものが「ご神体」であるから、動かぬ神社の本殿やもの言わぬ木仏金仏を拝まずとも、自分の身の内に入り込んで守護して下さっている神を拝めばよいことになる。その神とは、飲み食い出入り、骨突っ張り、皮つなぎ、息吹き分け等々、命には無くては成らぬ生理機能をもつ内臓を神として拝することがこの道の信心の出発点にちがいない。
 その信心を徹底すると、教会の神殿に参拝する必要はないのではないかとの疑問が生じるかも知れない。とすれば、教会も神殿も要らなくなると心配する向きもあるかも知れない。

 しかし、その受け取り方はズレている。何故なら、自分でご神体を拝むだけでは決して神も自分も満足できないからだ。自他ともに生かされて動いているご神体が集まって互いにその悦びを分かち合い、ともに「みかぐらうた」を唱和し、聖なる手話というべき「ておどり」を一手一つにつとめてこそ、そこに神人ともに勇み立つ「陽気づくめ」の境地が成就するからである。
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(元治元年=1864=飯降伊蔵のちの本席様の手でふしんされた「つとめ場所」)
 歴史をふりかえると、そうした聖なる空間をつくるために元治元年、飯降伊蔵様(のちの本席様)の真実の「ひのきしん」によって、中山家のお屋敷に「つとめ場所」のふしんが建ち上がったのであった。
 その最初のふしんは、神社や寺院のように祭神や仏像を祀るための建物ではなかった。今もおぢばの一角に記念建物として保存されているように、6間と3間半(およそ20坪)の細長い建屋であり、何の飾りも門構えもない。月日親神が望まれたのは、その広い畳の間で一手一つに「みかぐらうた」を歌いながらておどりの練習に励む生きた「ご神体」すなわち「ようぼく」たちの姿であったに違いない。
 後に明治8年、その「つとめ場所」の南側の空地の一点を「ぢば」と定められた。その地点は天保9年10月に神懸かりがあった瞬間、みき教祖がお坐りになっていた中山家の一室と空間的に一致している。

 要するに、もともと神一条の道のふしんは、何か生命のない物体を祭ったり拝んだりする神殿ではなく、共に歌いともに踊るための「つとめ場所」であることを改めて再認識するべきであろう。それが教会設立の途中から、より立派な、より大きい神殿ふしんに変質していった理由は、前回のブログの終わりに解説した通りであった。大きく立派な神殿ふしんをした教会ほど、つとめに参集するようぼくの数が激減している現状は否定できない。自分自身が「ご神体」であることを自覚し、元一日の「つとめ場所」に回帰する以外に再生の道はあり得ない。
 神一条の道は、まだ出発点に立ったばかりと言うほかはない。



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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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