ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

Entries

警告を無視する政治家と原発当事者たち

 まず村田光平・元スイス大使の野田首相あて公開書簡の一部を読んでいただきたい。つい最近の9月5日付で直接に差し出されている。

 野田総理大臣への書簡(9月5日)
<(前略)4号機について、フランスの有力誌「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」は先月掲載した記事の中で「最悪の事故はこれから起きる」とする記事を掲載 しました。この記事では、北澤宏一元JST(科学技術振興機構)理事長など、同施設のデータを分析した専門家を取材、北半球全体が長期にわたって深刻な汚染にさらされ、現代日 本は滅亡すると指摘する声を伝えております。 
 また同誌は、この事態の危険性を日本の政府やマスコミはいっさい伝えないが、欧米諸国では早くから危惧されてきており、米上院、エネルギー委員会の有力 メンバーであるロン・ワイデン議員は昨年6月、ヒラリー・クリントン国務長官に深刻な状況を報告したと指摘しております。

 去る8月24日より3日間、広島で開催された核戦争防止国際医師会議[IPPNW]の世界大会に出席しスピーチをしてまいりましたが、海外からの4号機 問題への関心は高まる一方です。世界を脅かすこの問題への対応を東電に委ねて国として最大限の対応をしていないこと、そして放射能汚染による加害国として の罪悪感に欠けることについて海外から厳しい目が向けられ出していることを同大会に出席して強く感じました。>

(以下http://kurionet.web.fc2.com/murata.html参照)

 ところが福島原発4号機の危険な状態について、衆院議員と市民の院内集会において、東電は最悪の事態を全く想定せず、危険な燃料棒を出来るだけ早期に取り出す必要性、万一発火した場合に水で消化すれば水素爆発を誘発する危険性など質問されても、東電の当事者は「4号機は十分補強しているので崩壊することはない、消防体制も強化している」と応答するのみで、会場内は罵声と怒号で騒然となったという。
 何よりも原発事故という国境を超えた状況において、村田氏が客観的な立場で警告するように、東電という一営利企業に任せるのではなく、国際的な協力を求めながら、国が責任をもって最大限の対応をするべきであろう。

 この書簡を読んで私の脳裡に思い浮かんだのは、かつて昭和20年の6月から8月にかけて、なお終戦の決断がなされずに被害を大きくするばかりのムダな日々が過ぎていった過去の日本政府の対応であった。
 たまたま先日8月15日敗戦の日に、NHKスペシャルで「なぜ終戦を早く決められなかったのか」というテーマで放映された番組があった。最近ロンドンのイギリス国立公文書館で発見された最高機密情報によれば、7月末までに日本が降伏しなければソ連が参戦する情報を陸軍がキャッチしながら、政府にも海軍にも知らせず、そのため政府は敵対するソ連に戦争終結の調停を依頼したり、一方では有益な情報が与えられても本気で対応しようとしなかったり、ズルズルと引き延ばしている間に8月に入って6日の広島原爆、9日には長崎と同時にソ連参戦を招く結果となった。そのため60万人のソ連抑留、中国残留孤児、北方4島の領有権など、被害を拡大していくばかりの悲惨な結果となった。

 要するに、国のリーダー達は決断の先送りをするばかりで、誰も責任を取らず、重要な情報を独占して有効に対処せず、いたずらに日を送るばかりの状況は、現在にもピッタリ重ね合わすことができると思わずにはいられない。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

『天の言葉』ダウンロード無料

『原典を元とする理の研究』から教義の基本となる序章と第一章を抜粋してまとめたpdfファイル(37頁分)を無料提供します。

ダウンロードを希望される方は下記アドレス宛にメールくだされば、折返し添付ファイルを返信します。genten505@gmail.com

ブロマガ<原典からの出発>

紹介文:このたび特定の読者のために電子書籍およびPDFファイル等を提供する企画を進めています。いずれも原典を元とする非公開の資料ばかりです。
今後の文書活動資金に役立てるため有料としますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

(購読手続きは FC2 に無料登録して購読ご希望の資料ごとにメールアドレスとパスワードを記入するだけで個人情報は不要です)

FC2カウンター

最新更新した記事

アルバム