ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

Entries

情緒の濁り/月例会ご案内

 この頃はじつに陰湿な事件が多い。いま問題になっている中学生同士のイジメ自殺にせよ、道路上での無差別殺人にせよ、無謀運転によるひき逃げ事故にせよ、人間として最低限のレベルにさえ達していない。仏教でいう人間以下の段階、すなわち修羅道、餓鬼道、地獄道に堕ちた姿としか思えない。
 しかし、その原因は何かと問い直してみると、恐らく家庭環境とか両親とか教育とか、本人には責任の取りようがない幼少期にさかのばらざるを得なくなる。しかし、罪は罪として厳しく裁かれなければ被害者が承知しないのは当然であろう。

 こうした事件や事故が報道されるたびに、思い起こすのは「岡 潔」(1901~1978)という高名な数学者にして教育思想家の名前なのだ。氏がこの世を去ってからすでに35年近くになるが、半世紀後の日本を憂えた数々の著書には、家庭や学校で子どもの間違った教育がそのまま継続すればどのような人間に育つか、まさに今の状態を見通したような警告が明示されている。
 奈良市内の閑静な土地にあった晩年の岡博士のお宅を私は何の予告もなく訪ねたことがあり、そんな失礼な青年の行為にもかかわらず、玄関を上がった居間で一刻の談話を拝聴したことがある。私が一言でも質問を発すると「こんなことがわからんか」とばかり怒鳴るような声が飛んでくるので、黙って聴いていると「珍しくおとなしい青年だね」と褒めて下さった。

 そんな個人的な思い出よりも、岡潔の全著作を読んでまとめた文章を中心として10年前に開設したHPから、最近に発生した事故や事件に関連ある文節の一部を紹介することにしたい。すでに35年前から、学校にまつわる幾つもの事件が起こっていたことに、今さらながら背筋の凍る思いがする。
(『 』内の太字は著書からの引用、<>内は私が要旨をまとめた文章として区別されたい)

<イジメや不登校、さらには学級崩壊などが蔓延する教育の現状をみるとき、また神戸で起こった中三少年による連続殺傷事件(1997)栃木県黒磯市の中学一年生による女性教師刺殺事件(1998)などの原因を見すえるとき、いまこそ岡潔博士の教育論が見直されることを切望するものである>

『どうもいまの教育は思いやりの心を育てるのを抜いているのではあるまいか。そう思ってみると、最近の青少年の犯罪の特徴がいかにも無慈悲であることに気づく。これはやはり動物性の芽を早く伸ばしたせいだと思う』

<道義教育は数え年五つから始めるべきである。人の人たるゆえんは、自他の区別がわかり他人の感情がわかることにある。その頃から自分だけでなく人を喜ばせることができるようになる。一方、喜怒哀楽の感情を子どもの人権や自由と錯覚して放置すると、自分本位の衝動的判断しかできない人間に育ってしまう。人らしくない感情・我欲を恥ずかしいと感じるしつけが欠かせない。人の悲しみがわかるのは小学三、四年生頃からで、人が悲しむような行為をにくむ気持ちが正義心の始まりとなる。とにかく小学生の頃までは、情緒のできあがる時期であることを重視しなければならない。>

『情緒が人そのものだから、これを十分に清く、豊かに、深く育てなければいけない。し かし、今は、情緒中心に育てるということを忘れている。つまり、感情、本能を抑止する ことを教えないから、情緒が出てくるはずがないのです。(中略) 欲情本能を抑えること、そして、情緒を大切に育てるということが大事です。特に、お母さん方は、その情緒を清く豊かに教育することです。そうすれば情緒の現われとして出 てくる知情意は、全面にわたって間違いなく発育する。……』

<心を育てるための教育とは、偏差値を重視する能力主義に偏ることなく、真善美の価値が分かる情緒を育てることに第一の目標を置くべきである。義務教育の目的は 『道義的センスを身につけることの一語につきる』そして『道義の根本は人の悲しみがわかるということにある』

 以上はHPサイト内の「情緒と幼児教育=岡潔博士の名著を読み返す」から引用した。他にも岡潔自身による「親のしつけ」「育児の秘訣」など、孫の発育ぶりを観察した育て方の処方箋をHPに公開しているので、参考にして頂きたい。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/6251/index.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

7/25 月例会のご案内
 梅雨明けとともに猛暑の日々に入りましたが、暑さを吹っ飛ばすねり合いになれば幸いです。
 今月は「こどもおぢばがえり」が始まりますが、例月と同じ会場を確保しています。
 とはいえ急に会場を変更する場合もありますので、下段の携帯番号をメモしておいて下さるようお願いします。

◆日 時 7月25日(水)午後1時30分~5時

◆会 場  中和詰所4階
      1階ホールからエレベーターで4階まで上がった処の
      案内板に部屋番号を記した紙を貼っておきます。
      (当日まで部屋番号未定のため)
 (所在地)〒632-0035 
      天理市川原城町350 中和詰所/TEL 0743-63-4166
     (天理市役所西の交差点を本通り商店街の方向へ30m)

◆参加費  500円(テキスト代・茶菓代含む)

◆テーマ  最近のブログ記事の補足と質疑応答(資料配布)
     「元始まりの話」の真実探求
      後半の1時間は個人相談に当てます
      
◆お問い合わせ、およびご連絡は、下記メールアドレスまたは携帯へ.。
 tenkoku0805@yahoo.co.jp/090-5051-1243 植田
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

『天の言葉』ダウンロード無料

『原典を元とする理の研究』から教義の基本となる序章と第一章を抜粋してまとめたpdfファイル(37頁分)を無料提供します。

ダウンロードを希望される方は下記アドレス宛にメールくだされば、折返し添付ファイルを返信します。genten505@gmail.com

ブロマガ<原典からの出発>

紹介文:このたび特定の読者のために電子書籍およびPDFファイル等を提供する企画を進めています。いずれも原典を元とする非公開の資料ばかりです。
今後の文書活動資金に役立てるため有料としますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

(購読手続きは FC2 に無料登録して購読ご希望の資料ごとにメールアドレスとパスワードを記入するだけで個人情報は不要です)

FC2カウンター

最新更新した記事

アルバム