ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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原発の再稼働をめぐって

 先日のブログで紹介した村田光平(元スイス大使)サイトでは、野田内閣の各大臣あて再稼働反対の書面が公開されていた。
 ところが野田首相は、このところ大飯原発の再稼働について「総理大臣の責任で判断する」と大見得を切っている。しかし、選挙があれば大敗するに決まっている与党の首相が「責任を取る」と宣言しても安心も信用もできない。
 一方、原発地元の首長は予算や雇用を優先して殆ど再稼働賛成だが、市民は全部そうとは言えない。例えば「美浜の会」(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会)のHPでは、再稼働を阻止するための活動を活発に展開している。
http://www.jca.apc.org/mihama/

 日本の原発事故に対する海外の目は厳しい。この4月初旬に福島を訪問した米国民主党のロン・ワイデン上院議員らエネルギー天然資源委員たちは、その後に報告書をまとめて発表している。それによると、福島第一原発の4号機の格納容器横の地上4階にある冷却用プールに入っている1565本の使用済み核燃料は、万一強い余震でプールが倒壊すると、最悪の場合、上空の気流に乗って北半球全体に放射能がまき散らされ、日本が壊滅するだけでなく米国の安全をも脅かすことになる。従って日本政府は海外にも支援を求めて早急に事態を改善するべきであると指摘しているという。その情報がインターネットを通して米国の市民団体の間にひろがり、日本のネットにも飛び火して危機感が強まっている。

 それまでにも4号機の燃料プールは外気にさらされていて、最も危険な状態といわれてきた。それが現実となるか否かは誰にもわからない。もし、そうならなかったにしても、脱原発へ舵を切り再稼働を阻止する上では、海外からの情報は決してマイナスにはならない。
 その上、米国が福島原発の危険性を強調するのは、オバマ大統領の核廃絶構想と関係があるのではないかとの説もある。つまり米国政府は、日本の脱原発を望んでいるという推測であり、もしそれが事実なら、アメリカ一辺倒の野田首相が大飯の再稼働を決めるはずはないということになる。今、いかにも自分の責任で判断すると表明しているのは、じつは国内の原発推進派の主張に従っているかのように見せかけるためであり、最終的には再稼働を諦めるのではないかと推測している国際ニュース解説のサイトもある(5/31の時点)。
http://tanakanews.com/

 現実は再稼働どころではなく、残骸をさらしている福島第一原発の実情も冷温停止状態とはいえない。構内で汚染水を循環するための全長4キロのパイプは規格がバラバラで、雑草がパイプの表面を突き破って放射能汚染水が漏れ出した事故が半年で22件も発生しているという。全部を丈夫な同質のパイプに取り替えられない理由は、高濃度に汚染した瓦礫の埋立てが先送りされているため作業ができないからだ。次の大津波を防ぐための防潮堤も仮に土嚢を積み上げたままになっている。

 そうかと思えば5月末日になって、橋下大阪市長が記者会見で、大飯原発の再稼働を期間限定で容認すると言い出した。夏場の期間を過ぎても停止しなければ政府に文句を言うと表明しているが、その時には別の理屈をつけてごまかすに決まっている。原発推進派は期間限定する気はないから、次々に他の原発も再稼働を進めていくのは分かり切っている。推進派にとっては、この夏を原発なしで乗り越えることに成功すれば、原発不要論に押し切られる恐れを感じているのは間違いない。
 さらに再稼働容認は関西広域連合の自治体全部に広がり、嘉田滋賀県知事までが、期間限定を条件に再稼働容認を明言した。政財官の権力による圧力、関電から計画停電の必要を警告された企業からの突き上げがあるからだろうか。

 最初の感想に戻るが、結局は本当に国民の意思を正しく反映する政権と交代する他に解決の道はないと思わずにはいられない。脱原発とは、単に危険を恐れるだけではなく、自然に反してエネルギーを使うだけ使い捨ててきた生活を、自然に順応した質素な生活に回帰するための又とない実験として受け入れることが大事ではないだろうか。このままでは国民の節約志向の足をすくうことになりかねない。

 村田光平氏の説に従って、軍事であれ民事であれ核分裂で自然にない放射能を発生する技術を地球上から廃絶するという強い意思が根底になければ、真に平和な世界は築けないと思う。エネルギーを利用した後の処理ができない技術は本物の技術とは言えない、という説は何より説得力がある。
 ごく最近の5月31日付で「野田佳彦内閣総理大臣殿」あての村田氏の書簡が下記サイトに公開されている。ぜひ一読されることをおすすめしたい。
http://kurionet.web.fc2.com/murata.html
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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