ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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3/25 月例会報告をかねて

 人体と組織

 時おり雨風が窓をたたき朝晩は冷え込む気象が続いていたが、遅れながら春の季節となった。25日当日も晴天とはいえなかったが、前日までの荒れ模様は治まった。ちょうど日曜日にも当たっていた。参加者は13名(内女性4名)。女性の新人1名はやはりB型で、遠く北海道から毎月おぢばへ帰参されていると聞いて感服するばかりであった。

「人体をモデルとする組織論」に照らして現在の天理教を診断すると、どうやら脳髄の中枢神経が、手足はもとより全身の神経とつながっていない状態といえる。神経だけでなく組織の血液(金銭)も、末端から中枢に一方向に流れるだけで循環していない。しかも、内外からの情報を脳髄で処理し判断するどころかシャットアウトして、目を閉じ耳を塞いだまま過去の記憶をもとに幻想を膨らませて満足しているばかりの病的状態といえるだろう。

 教庁に直轄する組織として「天理教学生担当委員会」があって、毎年の春や夏の休みには学生生徒を対象に修養会やおぢばがえりの行事が天理市で実施される。その修養会の期間中は、所属系統や地域を問わず参加学生全員が一体になって生活し、教祖が説き聞かされた根本の教理を心に治め、互いに話し合い、ひのきしん・にをいがけを実践する。その結果、それまで地方の教会で系統や所属ごとに孤立していた若者たちの心身は解放され、喜びと感激に溢れるのは当然だろう。
 学生会のパンフには「行事中の一体感は本当にすごいと思います」「今までの価値観が根本から変わりました」「仲間の輪がめっちゃ広がりました!」等々、参加後の感想が宣伝されている。「天理時報」にも修養会の素晴らしい成果が大きく報じられるが、終了後の動きは一切報道されることはない。

 修養会の期間が終わって学生たちが地方の教会に戻ると、環境が一変する。おぢばでの修養会の期間中と違って、学生たち1人ひとりに系統や所属の教会が介在して、直接つながることは困難となる。青年会もまた、教区(ヨコ)と系統(タテ)が二重になっていて、1人の会員がタテヨコ両方の組織に所属してエネルギーが分断されてしまう。
 前段で脳髄(本部)の中枢神経が全身(地方)の神経とつながっていないと書いたのは、本部と教会のシステムが切り離されていることを意味する。本部は純粋教理に基づいて参加者を感動させるのが目的であって、解散後はすべて教会の責任として放置する。全教の一体性が失われているために、表と裏、タテとヨコの二重・三重構造によって学生の熱意は次第に醒めてしまう結果となる。学生生徒修養会で教えられた教理はおぢばでしか通用しないからである。
「理の親」は教理ではなく慣習に過ぎない。教会は長年の間、その「理の親」という慣習を基礎として成り立っている。今までに公刊された教義書で「理の親」を教理として取り上げている研究はどこにもない。その意味でも、本部と教会は全く異なった原理と構造で動いているとしか言いようがない。

 月例会当日のプログラムに戻ると、10年前に4千ヵ所の教会に配布された『天理教再生への提言』は、100ページ前後の冊子2冊をセットにしたもので、代表者・中西真彦の実名で挨拶状が添付されていた。中西氏は教会子弟として生を受けたが、当時は企業の経営者として東京商工会議所副会頭の立場で全国の中小企業のリーダー役をつとめていた。その資料を作成したメンバーは「天理維新の会」と自称していた。大阪維新の会は選挙の得票によって大勢力となったが、天理教内では民主的な手続きは皆無だから、表統領の全教区に対する「本気で受け取らないように」との通達によって、くすぶっていた改革の火は消えてしまった。

 ただ、その中でも「ヨコ組織の具体的創成案」と題する項目は今でも通用する提言なので、その部分(8ページ分)のコピーを参加者に配布し、持ち帰って通読した上で率直な感想を来月の例会に聞かせて頂くことをお願いした。
 その場で具体案に目を通したインテリの会長さんから「これはなかなか良く出来ている。本部や真柱さんにも喜ばれるのではないか」との発言があった。いずれその部分だけでも<天理と刻限>サイトにUPした上、このブログにもリンクしたいと予定している。

 その他に、終戦直後に満州から引揚げた参加者(70代女性)の発言により、戦争中の6年間だけ設立開校されていた「建国大学」の経緯についての貴重な発言を聞かせて頂いた。日本人でその大学に合格できたのは、2万人の志願者のうち75名だけしなかいほどの難関であったという。日本・朝鮮・蒙古・中国・ロシアなどの若者の合宿生活で運営されていた「五族協和」の精神は、戦後も「同じ釜の飯を食った」同窓生たちの強い絆となり、今も高齢者となった建国大学同窓生の交流は続けられている。そんな珍しい情報を聞かせて頂いて、改めて本質的には「人類はみな兄弟」との教祖の教えを思い起こした。
 しかし一方、戦時中の日本軍の特殊部隊による残酷きわまる人体実験の証拠、軍費調達のためアヘン密売や偽札まで発行していた実態を知ると、複雑な気持ちになるとの報告もあった。
 とにかく昔も今も「善と悪を見分けする」ことの重要性を、いくら強調してもし過ぎることはないと感じさせられた。
 
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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