ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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再び「善と悪とはみな現われる」刻限

 初めに「おふでさき」の中で「善と悪」あるいは「善悪」の語句が含まれているお歌を拝読することにしたい。
たん/\と十五日よりみゑかける
善とあくとハみなあらハれる     二号ー44

これをみていかなものでもとくしんせ
善とあくとをわけてみせるで     五号ー6

このかやしなんの事やとをもうなよ
せんあくともにみなかやすてな    五号ー53

月日よりみなそれ/\とみさだめて
善とあくとをみハけするぞや     八号ー52

はたらきもどふゆう事にをもうかな
善とあくとをわけるばかりや    十三号ー40

 3・11東日本大震災から昨日で1年を迎えた。テレビ、新聞などマスコミは大震災を振り返る番組であふれていた。家や車が木っ端のように押し流される恐怖の映像が再現されていた。犠牲となった遺族の悲しみをこらえる表情を平静に見ていられなかった。親や夫や妻や子どもを失った被災者たちの心情は想像するに余りある。遠方に住まいする第三者としては、ただお気の毒としか申し上げようがない。

 上の「おふでさき」を自分ながらに解釈すれば、自然には恵み(善)だけでなく災難(悪?)もあることを思い知らされたのが1年前の大津波であった、と受け取ることはできないだろうか。想定外どころではなく、東北の三陸地方には明治29年(1896年)にも38メートルの大津波を伴った地震が発生し、2万人前後の犠牲者が出た新聞記事の情報を、私でも目にしている。
「神のからだ」と教えられる自然の生きものは、人体に限らず全て「かりもの」に違いない。とすれば、自然の恵みだけを当然のように どん欲に取り込んでいると、時には自然の恐ろしさを思い知らされるのではないだろうか。あるいは自然が「神のからだ」であるからには、神の残念や心配が積み重なると、やはり異常や病変がどこかに発生するのかも知れない。
 その結果、災害から生き残った人達はハッと目を覚まし、金銭よりも何よりも かけがいのない命と互いたすけ合いの大切さに気づく転機となる。さすがに、海がなければ生きていけないことを誰でも知っているから、大津波を憎んだり恨んだりする被災者はいない。もちろん天災の被害者が悪いのではなく、みんなの身代わりになってくれた尊い犠牲者に違いない。

 ところが3・11大震災は大津波という天災だけではなく、もう一つ別の人災を伴っていた。福島第一原発の爆発事故である。その直後から、政府や東京電力の対応には、こうした前代未聞の事故がなければ表に現われることのない「悪」の言動が目立っている。
 信頼できる評論家が11日の「朝まで生テレビ」を視聴した感想をブログで発信していた。その要点は、除染、瓦礫処理、被曝防止、避難疎開、東電国有化、補償問題、核廃棄物処理、今後のエネルギー政策、等々が何一つ解決されていないし、さらに番組に出席していた大臣の答弁によって、何一つ政府に明確な方針がない事実が露呈された、という。その後の世論調査(朝日)でも、政府の安全対策を信頼していないという回答が80%に達していた。原発再稼動に対しても58%が反対であった。

 人災といっても人間全部に責任があるのではない。この場合「善」とは、原子力発電という技術の反自然性に目覚め、物理的エネルギーよりも生命の尊さを重視して脱原発に方向転換する市民たちであり、「悪」とは、巨大な利権を守るために原発温存をもくろむ政財官の権力者たちを指している。といっても、原発関係者がすべて「悪」というわけではない。それ故に、3・11大震災からの1年、さらに今年これからの1年こそは、「善と悪とはみな現われる」「善と悪とを見分けする」刻限の再来であることを自覚しなければならない。
 あまり長くなるので、この続きは次回に、実例にもとづいて思案することにしたい。話題が飛躍し過ぎて分かり難い点があったとすればお許し頂きたい。
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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