ブログ<原典からの出発>(since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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(続)宗教にマネジメントは必要か

 企業という営利組織の場合、目的は顧客(商品を買ってくれる人)を増やすことであり、そのためにはマーケティング(市場調査)とイノベーション(技術革新・商品開発)が必要。つまり顧客が必要とする商品を生産・販売し、それを手にした顧客に満足を与えることが企業組織の成果となる。満足し感動する顧客をつくり出すことが企業の目的に他ならない。

 一方、高校野球部という組織の場合、顧客とは、まず野球部員であり、生徒全員や家族やファンということになる。部員に満足を与えるには、一人ひとりの悩みを聞き、本音の要望を引き出す面接(情報収集)がマーケティングであり、そのデータをもとに練習を最適の方法に改善することが成果(勝利)を挙げることとなる。──そのように女子マネージャーは判断し、入院中の同僚と共に実行に移す。(部員が病院へ見舞いに行くように仕向けて話し合う機会をつくる)これらの過程で部員同士の緊張感と責任感を部員自身が持続するようになっていく。
 マネージャーはトップ(監督)の気持ちを選手にわかりやすく通訳することが大事。(企業にあっても、トップの経営者と社員の仲介的役割をもつ役職が必要)

 さらに、働きガイ(練習しガイ)や責任分担の大切さ、間違いや失敗(エラー)を恐れて冒険しようとしない無難な事なかれ主義に陥らないこと。野手がミスしたり投手がフォアボールを連発しても交代させない。責任逃れはダメ。その革新戦法として、ノーボール主義(投手がわざとボールを投げない)、ノーバンド主義(二塁へ走者を進塁させるためにバンドをさせずヒットを狙う)を取り入れて成果を挙げる。
 長所を生かす人事、マネージャーの真剣な態度 等々も成果を挙げるために不可欠となる。したがって、レギュラーになれない部員をキャプテンに指名し、マネージャーとしての役割を与える。野球の上手下手がマネージャーの条件ではないからである。
 以上が主人公の女子マネージャーが監督に提案し実行した概略であるが、思えば常識に近い項目ばかりともいえる。この小説では、ドラッカーの「マネジメント」に基づいてチームを革新した成果として、逆転勝ちの連続で県大会に優勝し、甲子園に初出場決定のハッピーエンドとなる。

 宗教組織(教団)に適用する場合、顧客はようぼく・信者に当たる。従って教団の目的は、それらのようぼく・信者に満足と感動を与えるために、まず個々の悩みや望みを調査し、要望に応えるための最適の布教伝道の方法を研究開発し、ようぼくを質量ともに増大するという成果を挙げることが目的となる。
 そのためのノウハウは責任感ある人材の養成、適材適所に長所を生かす人事など、さまざまな課題があるけれども、要するにどんな組織であれ、経営(マネジメント)の目的は、成果を達成することに意義がある、とドラッカーは結論している。

 その後、市立図書館に立ち寄ったとき、長寿を全うしたドラッカーの結論というべき対談記録『最後の言葉』(久保田恭子訳/講談社/2010)を見つけて貸出を受け一読した。薄い本だが、さすが一生の研究業績を締めくくる言葉だけあって、未来への警告と結論が簡潔にまとめられていた。次回にその要点を紹介したい(つづく)
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