ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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国会内外の最近の動き

 私は政治に失望しつづけている国民の一人だが、最近の国会の動きには呆れる他はない。この絶望的な状況は、誰でも認めざるを得ないだろう。国会議員の顔はみんな、政策を棚に上げて、権力や地位を欲しがっているとしか見えない。野党ばかりでなく、与党の中でも権力闘争に明け暮れる末期症状を呈している。現在に至るまで原発推進の莫大な予算を通し、安全神話で国民を洗脳し、反対派を排除してきたのは、自民党や民主党の古参議員に違いないのだ。

 中でも信用できないのが新聞.テレビなどのマスコミの報道だ。かつての戦争中、軍国政府の強制に屈して正しい戦局を報道できなかった反省を忘れて、今は利害得失のために不都合な情報を握り潰している。作家の村上春樹氏がスペインのバルセロナで国際的な文学賞を受けた記念講演をしたが、その脱原発の内容を報道したマスコミの姿勢の違いによって、政財官との関係が推測できる。
 村上氏の講演の要点だけ紹介すれば、原発事故は広島・長崎に原爆を投下された日本にとって「2度目の大きな核による被害」であるが、今度は「自らの手で過ちを犯した」との見方を示している。その自覚に立って、「われわれは持てる英知を結集し原発に代わるエネルギー開発を国家レベルで追究すべきだった」と反省し、今後の方向づけを提言している。
 毎日JP 村上春樹さん:スピーチ要旨

「おさしづ」の一節に、
「さあ思案してくれ。これから先は神一条の道。国会では治まらん。神一条で治める。怖わい道があって、やれ楽しみという。・・・」(明治24.2.7)
 という諭しがある。同じ明治24年1月26日(旧暦)には教祖5年祭が執行された。10月には濃美大地震が起こり、その前年には明治憲法が発布されている。それ以来120年の間、未だに「国会では治まらん」状態が続いていると言えるだろう。

 ところが、与野党に関係なく首相の座を引きずり降ろされかけている菅総理が、国会の外で新しい動きを始めている。その一つが、今月12日に開催された「自然エネルギーに関する 総理・有識者オープン懇談会」であった。出席者は、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を提唱している孫正義ソフトバンク社長や、サッカー日本代表の岡田武史前監督、音楽プロデューサーの小林武史氏、環境ジャーナリストの枝広淳子氏、さらにビデオメッセージの形でミュージシャンの坂本龍一氏など、「脱原発」を主張する有識者が揃っていて、懇談会はインターネットで同時中継された。政府側は、菅首相の横に福山 副官房長官だけが席についていた。
 さらに twitter で、誰でも総理や出席者に意見や質問を発信することができるスタイルになっていて、シンクタンクが司会進行を受け持ち、まさに新しい形の民主主義の試みであった。

 その会議中の発言は同時にネットで放映され、5万人の視聴者があったというが、その動画は「政府インターネットテレビ」で現在も公開されている。(末尾にリンク)
 懇談会の発言の中で、とくにソフトバンクの孫正義社長に注目したい。そのわけは、このブログで6/2発信した「支部例会での話題」の最後に付け加えた孫社長の言動にふれた一節に、まことに不正確で名誉を傷つけかねない語句があったからで、反省とともにお詫びの気持ちをこめて、その懇談会での発言を紹介したい。次の要約は孫正義社長自身の発言だから間違いはない。

1)福島での子供や親の悲しみ・苦しみを想うと胸が痛む。とくに子供を放射能被害からどう守るかが最優先課題ではないか。民間で放射線計測をした結果は、うっかり口に出せないほどの数値を示しているスポットもある。内部被爆が一番こわいので、もっと厳密な予防態勢をとるべきだ。
2)私は原発に関しては門外漢だが、今後は原発に対する依存度を下げ、自然エネルギーの開発普及に取り組むべきであるとの信念から、地方自治体の首長に呼びかけて「自然エネルギー協議会」を立ち上げたところ、現在までに33府県から賛同を得ている。
3)自然エネルギーには、太陽光以外にも風力、地熱など各種ある。ヨーロッパでは10年前には風車をはじめ自然による発電はゼロに等しかったが、今では20%以上に発展している。日本も研究開発を推進できる制度を作って努力すれば必ず実現できる。
4)そのためには、分散型エネルギー社会へシフトする必要があり、そのシステムを促進するための制度をつくることを政府に望みたい。つまり、現在の発電.送電を独占している電力会社を解体し、パン屋がパンを焼いたり、農家が畑で野菜を作るように、自由に電気を製造販売できる法律制度の枠組みだけ政府がつくれば、あとは民間の力で開発普及していくことができる。
5)かつて日本では、NTT一社が電信電話事業を独占していたため、外国に比べて高価格の上に効率が悪かった。その事業に我々が参入できるようになったために、安価になり多種多様のシステムが開発され効率も向上した。電力事業も同様に自由化が必要不可欠だ。国鉄を解体してJRになったのも同じ改革の結果であった。

 以上、懇談会での孫正義氏の発言を要約したが、他の出席者の発言もそれぞれに個性的で説得力があった。肝心の菅首相は、それらの脱原発の提案を素直に受け止めて、積極的に「自然エネルギー推進機構」か「自然エネルギー推進庁」を設立し、原子力の予算を振り替えて研究所をつくる構想を打ち出していた。
 元外交官・天木直人氏のブログで読んだのだが、菅首相は自分を引きずり降ろそうとしている政治家に対抗するウルトラCのゲリラ作戦を練っていて、国会外で革新的な政策を打ち出す準備を整えた上、最終的に国会を解散し、自分に協力してくれる政治家を糾合して新党を結成するのではないかと。私はその予測に同意したい。もともと官僚や財界と腐れ縁のない市民運動家の原点に戻って、過去の体制と利権を護ろうとして政局に明け暮れている凡百の政治家の鼻を明かすのは菅首相しかない、と応援の拍手を送りたくなった。

 もちろん私たち「ようぼく」としては、「神一条で治める」との「おさしづ」を信じて、原典に啓示されている自然観、生命観、価値観など「よろづいさいのもと」を心に治めるとともに、その普遍化に取り組んでいく心を定めたい。
 以下、国会外の動きとして、参考にネットで動画を一見されることをおすすめしたい。
 自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会(全編)平成23年6月12日



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Comment

風レンズ風車をご存じですか? 

すでにテレビなどでごらんになったと思いますが、下記の動画をリンクします。
http://www.youtube.com/watch?v=lpqOovnTjaU
九州大学の専門学者が協力し合って開発を進めているそうで、海上に六角形のユニット型ブイ(浮体)を設置すれば、複数の巨大な「風レンズ風車」を海上に浮かべて発電できる可能性があるそうです。
発電効率は従来型の風車の2、3倍になるとのこと。海上に浮かべることができれば、設置場所を解決できることは確かでしょう。
  • posted by みさと 
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  • 2011.06/20 15:16分 
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kyo-ya さんへ 

>私は、筑波大学が発見した、油を合成する藻。オーランチオキトリウムの栽培が面白いと思います。

それは初耳ですが、一度調べてみたいと思います。
風力の場合も、鳥の翼から発想した効率のよい風車があります。
要は、今まで9割まで原発に廻してきた予算をふり代えれば、最良の研究開発が進むに違いないのです。

それにしても、親神の最も残念とされる「高山」を見分けして、平らに踏み均らすまでは、日本の救済はあり得ないとでしょう。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2011.06/19 20:12分 
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植田先生ご苦労様です 

動画見ました。菅総理と孫社長。どっちもどっちですね。
あの動画の中でコメントしている人たちに、ハード製造関係者が、
居ない事に日本人の危うさを感じます。それと私は加藤登紀子さん
の意見に賛成です。農地は農地として利用する努力をすべきです。動画と関係無いですが、私は、筑波大学が発見した、油を合成する藻。オーランチオキトリウムの栽培が面白いと思います。この研究に、みんなで投資できたらと、思っています。
  • posted by kyo-ya 
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  • 2011.06/18 20:25分 
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またまた追加です。 

> > 菅首相についての評価はさまざまですが、少なくとも辞任を要求している政治家は、原発維持の側に立っていることは確かです。彼らは菅さんが原発推進の政策や予算を白紙に戻すことを恐れているに違いないのです。
> >
> > 今朝になって、また新しい動画情報を入手しましたので、リンクします。民間団体の主催する脱原発の集会に菅首相が招かれて長時間の発言をしている映像です。よろしければ一見して下さい。
> > http://www.youtube.com/watch?v=NnwNLQaDbOU&feature=player_embedded#at=13
  • posted by みさと 
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  • 2011.06/18 11:04分 
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追記です 

先ほど「また訂正が必要になるかも知れません」と書きましたが、私がブックマークしているサイトに次のような記事が出ているのを見つけました。
「菅直人の「脱原発」ポーズは、脱原発つぶしを狙っている」
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1047.html

実際、政治の世界は狐と狸の化かし合いとも言えるので、うっかり判断できません。とにかく、あらゆる方角からの情報に気を配ることが必要です。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2011.06/17 22:02分 
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孫正義社長の発言について 

kyo-yaさんから理解あるコメントを頂きました。

私は、あわて者で信じやすい面があるので、また訂正が必要になるかも知れません。が、何もしない傍観者よりはマシと思っています。

かの文豪ゲーテは「人間は努力するかぎり迷うものだ」と言ったとか。都合のいいことだけ覚えている、と言われそうですが・・・。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2011.06/17 21:21分 
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No title 

孫社長の考え良く解りました。と言うより植田先生の、誠実に、正確に
伝えようとする気持ちの方が良く伝わりました。
  • posted by kyo-ya 
  • URL 
  • 2011.06/16 19:40分 
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Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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