ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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教内情報=支部例会での話題=

 周知の通り「天理時報」にはマイナス情報は一切報道されないことになっているが、内部情報としては教区ー支部ー班を通して支部管内の教会・布教所に通達されている。その情報は、秘密にする必要はないはずだから、6/1にあった例会での情報の一部をお伝えしたい。
 その一つは、被災教会建物の調査結果で、以前の数字が訂正され増加している。すなわち、
*全壊=23、半壊=33、一部損壊=143、軽微=251、計=450カ所

 次に、詰所の被災者受入状況は、5/26現在、27世帯80名に止まっている。(3千名受入れの準備から言えば少数だが、大阪市でも1億5千万円かけて広大な避難所を用意したところ、極く僅かしか避難者がなかったのは、土地を遠く離れることへの抵抗が大きかったといわれている)
*災害救援隊出動=68次隊 延べ9,834名
*被災地での子供会=36カ所、約750名参加。
*救援募金(5/25現在)
  天理教災害救援金=      3,732件 317,008,449円
  天理教被災教区災救隊支援募金=2,818件 252,351,152円
                   合計 569,359,601円
(以上のなかで不都合のない情報は、いずれ「天理時報」にも掲載されると思われる)

 支部例会では、他にいろいろな伝達事項が終わってから、お道の者として、このたびの東日本大震災(福島原発の爆発事故を含めて)に今後どう対処するべきかの話題になった。わずか数人の出席者での話し合いだが、それでも私は、現在の教内者の意識を表すモデルのような気がしてならない。
 初めに世話役(班長)の分教会長から、次のような発言があった。
「私としては、今度の大震災にどのように関わるかを考えてみた。救援ひのきしんといっても、私のような高齢者は役に立ちそうにない。義援金を出すにも限度がある。そうすれば祈るしかない。最高の祈りはおつとめだから、毎日真剣におつとめさせて頂きたい」
 これは、教会としては正統的な関わり方なのかも知れない。黙って合点すればよかったのだが、つい私は発言してしまった。
「大震災は天災ですが、こんどの爆発事故が起こるまで、国民は原発の ”安全神話” を信じてきました。それが政府・官僚の為にする国策であったと解った以上、おつとめするだけではなく、原発反対の運動を始めてはどうですか」──そう言いながら、反対だけではいけない、反対する理由と、原発に代わる方法を提唱する必要があることを補足するべきであった。教祖は祈りだけを教えられたのではない、あらゆる物事に対する神一条の受け取り方を世上に伝える態度が大事ではないか、と思うからだ。
 ところが私の一言がきっかけになって、いろんな意見が飛び出した。個人情報に抵触してはいけないので、氏名や立場を伏せて発言を並べてみたい。

「原発に危険があることは、今まであちこちで事故が起こっているから解っていた。それでも工場や家庭に電力を十分に供給するためには原発が必要だから黙認していただけですよ」
「原発1基には、数千人の住民の生活が掛かっている。原発廃止と簡単に言うが、どこの原発にも周辺の住民や市町村は、原発があるおかげで生活したり予算が成り立っているんだからね。その人たちが就職や給料を失うのを無視するわけにはいかない」
「今まで原発反対の立場で発言してきた人たちも、自分は原発のおかげで自由に電気を使ってきたはずだ。電気を勝手に使っておきながら原発に反対するのは筋が通らないのではないか」
「とにかく原発のおかげで戦後日本は経済発展し、そのおかげで今の生活があるのだから、今さら文句は言えない。国策には逆らえないからね」
「原発のおかげで経済が豊かになったから、被災者は補償を貰えることになっている。でも義援金だけでなく税金まで出して要求通り補償するのはおかしい。むかし戦争中は、空襲の戦災で焼死しても、1円の補償も貰えなかったんだからね。」
「原発はコストが安い上にクリーンで、CO2を出さないのでしょう。化石燃料は温暖化の原因にもなるしね」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は沈黙を守るしかなかった。やはり思っていた以上に、原発の必要性を説く国策に洗脳され「刷り込み」が見事に成功している。仮に安全性が保障されていなくても、経済発展に必要だから原発の増設は仕方ないという。「赤信号みんなで渡れば怖くない」とか「寄らば大樹の陰」という気持ちが、日本人の心の奥底に潜んでいるのではないか。
 原発に周辺の住民の生活が掛かっているというのなら、軍人が生活を維持するためには戦争が必要ということになる。
 いずれが本当かを考える前に、やはり前回5/29付で発信したブログ「原発を停めたら電力は不足するのか」の内容を思い出して頂きたい。

 思えば孫正義(ソフトバンク社長)の発案は、さすがに抜群ではないだろうか。すでに100億円の義援金を寄付すると発表した上に、400億円の資金をかけて全国の休耕田に太陽光発電パネルを敷き詰めれば、現存する原発に相当する電力が得られる、という。ついでに、その資金も出して頂けば計画を実現できるのではないか、と思いたくなる。
 読者の率直なコメントを期待したい。


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孫正義社長の発言について 

このブログ発信の末尾に、孫正義社長について誠に軽はずみな文章を書いたことを反省しています。やはり情報は正確でなければ無責任の罪を背負うことになります。
そのお詫びをかねて、最新の6/14付の発信「国会内外の最近の動き」で、孫正義氏の発言要旨を紹介しましたので、確認して頂きますことを願っています。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2011.06/14 13:18分 
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kyo-ya さんへ 

コメント有難く拝見しました。
たしかに教内からの災害救援金の総数が6550件で総額5億6千万円余というのは、強制ではありませんから、これが天理教の実勢としか申しようがありません。これからの時代は「公益性」がなければ人々は積極的に関心を抱かないと言われています。公益性のない御供金は出しても、公益性のある救援金に関心がうすいということになれば、社会の情勢と逆行している悲しい実情があるのでしょうか。
その傾向は、原発に対する考え方にも現れています。今こそ目覚めたようぼくは「上・高山」におもねることなく、教祖ひながたをめどうに神一条の心を確立するべきだ、と信じています。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2011.06/09 16:48分 
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No title 

いつも勉強させて頂いております。
結局、天理教の教会長さん達でも、「対岸の火事」なんですね。
国策だから仕方がない。なんか、教祖がおつとめをお急込みになり
法律が有るから出来ないと、言っていた明治の時代の様ですね。
天理教災害救援金と、天理教被災教区災救隊支援募金を合わせ
て、6550件と言う数字は、ちょっと不満です。
年祭活動と成れば、1教会幾ら、1信者幾らとお供えを集めるのに
震災の被災者の為だと、こんなもんですか?
年祭のお供えは、徳が積めるが、義援金は徳が積めないとでも言うのか。
教会長さんは、もっと志を高く持って勤めてもらいたい。
もしかしたら、信者一人一人が、教会長に頼らず、自立した信仰を
しなければいけないのかもしれませんね。
私は、大した知恵もないです。
このブログで、植田先生の考えに共感し勉強させて頂いてますが、
孫社長の休耕田で太陽光発電はどうかと思います。
結局、東京などの都会の電気を田舎で作れって事でしょ。
原発と違って雇用も生まれそうじゃ無いし。
何か、世の中の仕組みが変わらないといけないと思います。

  • posted by kyo-ya 
  • URL 
  • 2011.06/08 22:08分 
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植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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『原典を元とする理の研究』から教義の基本となる序章と第一章を抜粋してまとめたpdfファイル(37頁分)を無料提供します。

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