ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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村上和雄先生の提言

(NHKラジオ深夜便で)
 5月1日の深夜、ふと目が覚めたら1時を過ぎていたので2日になっていたのだが、遺伝子で有名な村上和雄先生が、インタビューで東日本大震災にふれながら語っていた。
 いずれネットの深夜便サイトで録音を聞けるかも知れないが、その時は改めてお知らせすることにして、メモした要点を紹介したい。

 その前に私事になるが、村上先生とのご縁を思い返せば、ずっと昔、天理市内のレストランで、他の偉い先生と同席したことがあった(私だけは未だに偉くないが)。
 それから天理文化センターで講演会があった後、部屋を移して質疑応答の機会があったので、とんでもない質問をしたことがあった。
「遺伝子が人体の設計図とすれば、その遺伝子の構造を決めるための設計図はどこにあるのですか?」という意地わるい質問に対して、先生は「それは答えられない。実証できないレベルの原因は、科学の対象にならないから」という答えだった。

 3年前には小著『元の神・実の神』に、先生の初期の著書(道友社刊)から引用させて頂いたこともあって、その新刊書を送呈したところ、思いがけず電話を頂いて、「早速一読して感銘した。よく勉強してますね」と言われたので、「こんど天理へお帰りの折に、お会いする機会を頂けませんか?」と厚かましくお尋ねしたら、「今年は海外へ行ったり帰ったりで時間がないので、会うのはごめん蒙りたい」と断られた。当然の対応に違いないので諦めることにした。

 前置きが長くなったが、深夜便のインタビューに戻れば、さすがに村上先生の大震災に対する提言は、世間一般の有識者と違い、科学と信仰に裏付けられた信念に筋(理)が通っている。但し、「天理教」や「教祖」という固有名詞が話の中に出てこない理由は、普遍性や客観性を重んじるための配慮として、私にはよく理解できる。
 先生の遺伝子に関する研究成果は、すでに何かの機会に聞き知っておられるだろうが、生きていること自体が奇跡であるとの認識が出発点となっている。「いのち」とは、60兆の細胞で出来ている人体の、個々の細胞に30億のDNA(遺伝子=百科事典3200冊分の情報)が先祖代々受け継がれて保存されていること、しかもその98%に当たる遺伝子は OFF の状態で眠っているが、心次第で OFF にも ON にもなる可能性があること、すべての動植物の生命の前提となる遺伝子の仕組みは共通で一つにつながっているから、元始まりは同じであること、こうした「いのち」の仕組みは偶然で発生することはあり得ないから、地球上の生命を創造進化させている「元の親」がなければ説明できないこと──などを語りながら、このたびの大震災という国難に対する心構えを提言されていた。

 ただ嘆き悲しみ、早く経済の復興を願うだけでは、尊い犠牲者に対して申し訳ない。日本には古来から「おかげさま」「有難い」「戴きます」「もったいない」などの外国語には翻訳できない言葉がある。「おかげさま」は自然万物への感謝の気持ち、「有難い(有ること自体が奇跡)」と「サンキュー」では意味が違う。「戴きます」とは、自分のために「動植物のいのちを戴く」ことを意味している。「もったいない」はアフリカのマータイさんが世界に広めてくれた。
 言葉は文化だから、自然を敬う感謝の心を忘れ、人間の知恵で何でも出来ると傲慢になった世の中を思い知らされた天のメッセージと受け取ることができる。世界から尊敬される国になるには、経済ではなく、日本にしかない文化を回復し、さらに深め、広めていくことではないか。そうした方向転換をしなければ、今度の多くの犠牲者に申し訳が立たない。
 
 21世紀の最大の問題は環境にある。心も環境の一つである。陽気な、ポジティブな、前向きの思いになると遺伝子が ON になり、潜在能力が活性化して、誰にでもある可能性を実現することができる。
 先生はダライ・ラマ法王と5回対談したことがあって、法王は、21世紀には日本が世界の手本になるだろう、と期待されているという。

 たしかに遺伝子の科学的な知識があれば、より深く「いのち」の不思議を自覚できる。それと逆に、原子力の知識がなければ、原発の危険性を見抜くことができずに、政府・官僚や企業の「絶対安全」という宣伝に騙される結果となりかねない。信心も同じこと、原典を詳しく知らずに上に従うばかりでは、神一条の理に基づく心の成人は望めないだろう。
「こら理や、そら理やと人間勝手の理、神の道に無き理を引き出すから、治まらん。決まらん。そんな事では教えの理は説けやせんで。・・・」(31.5.17)

 以上は村上和雄先生のインタビューのメモに過ぎないので、いずれNHKラジオ深夜便サイトに録音が公開されたら、お知らせすることにしたい。もし1日のラジオ深夜便を聞かれた方があれば、補足なり感想なりをコメントして戴ければ有難い。

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