ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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3・11 をふり返って

 昨日は月例会、今日26日は月次祭、いずれも午後から会合に出て、東北大震災や原発事故をはじめ、さまざまな情報交換をした。その内容は後日に報告することとして、いま一度11日からの経過をふり返ってみたい。
 前にも記したことだが、大震災のあった11日午後、私は大阪の公共ホールで66年前の大阪空襲のため障害者となった人々を支援するためのイベントに参加していた。同じ戦争中の前日3月10日には東京大空襲があり、一夜にして10万人にのぼる市民たちが生きながら焼け死んだことを私は思い出していた。
 その記録の一部を<戦争を語りつぐ証言集>から紹介すれば、どんな状況であったかを確認することができる。
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 その運命の日、早朝5時07分から約2時間30分にわたって、マリアナ基地から出撃した300機を超えるB29が、隅田川沿いの人口密集した下町に焼夷弾32万7千発(1800トン)を集中投下し、東京の1/4に当たる41ha が焼失した。一夜の間に26万戸が焼失し、死者は10万人に上ったという。当時の深川区だけで3万人の死者が出ている。
 安全なはずの防空壕の中で全員が焼死した家族たち、国民学校に逃れたものの鉄筋の校舎の窓から火が吹き出す勢いで火の海に包まれた人びと、言問橋の上にも河川敷にも積み重なった累々たる死体の山。………
 その日投下されたM69型の小型焼夷弾は、燃焼実験を繰り返し、最も効果的に日本の木造家屋を焼失させるために製造された。焼夷弾にはゼリー状ガソリンを38本も詰めこみ、空中で分解して着弾してから数秒後に屋内で炸裂するように設計されていた。
 一般市民を大量殺戮することによって、軍需工場の労働力に打撃を与え、国民の戦意を喪失させることが作戦の目的であった。
 作戦を指揮したルメイ司令官は、「多くの女性・子供が犠牲になるのは分かっていたが、戦争に勝つためには必要だった」と語っている。(以上、NHKスペシャルより)

 翌日の大本営発表では、襲来した120機(実際の1/3)のB29のうち15機を撃墜し、宮内庁は午前7時、その他も8時には消火したとして、生きながら焼かれた10万人の犠牲者には何ひとつ触れなかった。
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 この事実を知って、どう思われるだろうか。今では信じられないことだが、当時の新聞・ラジオ等のメディアは、軍国政府の統制の下で、大空襲の被害状況を殆ど報道していない。東京大空襲に限らず、負け戦や戦災の実情のすべてを国民に隠蔽していた。しかも、空襲の被爆者には、国から1円の援助や補償も与えられなかった。以前のブログで、1日違いで東京大空襲のために犠牲になった10万人の怨念が残っている、と書いた私の気持ちを理解してもらえると思う。

 今度の大震災に戻ることにしよう。
 原発が最悪の事態を避けられるとすれば、この大節が将来の日本に大きな経験を与えることは間違いない。それは全国が一体となった日本人の連帯感であり、統一意識の生育である。
 その後の報道では、全国の自治体がそれぞれ空いている公営住宅の提供を申し出ていて、その総数は2万戸近くになっている。もちろん、30万とも20万ともいわれる避難者にはとても足りないが、わが事と受け取っていればこその対策であろう。

 いま、東北関東の被災者を自分と無関係なアカの他人のように傍観している日本人はいない、と思いたい。少なくとも、東京大空襲と今度の大震災とでは、政府や国民の対応に雲泥の差があることを再確認したい。その差だけ歴史が進歩していることは間違いない。
 家族のつながりくらいは当然のことで、今更目標にはならない。今こそ世界の「ひながた」として日本人全体が一体となり、心の絆をつくり出すときだ。

 否、国内だけではない、世界中からの強い関心を呼び、援助の手が差し伸べられていることをみても、世界全体の一体感を呼び覚ます機縁になることが期待される。まさに地震や津波そして原子力発電の危険性は、地球上に生きている人類全体の問題であるからだ。しかも日本人は、忍耐強い、略奪などの犯罪行為は全くないし、すばらしいとの賞賛の声も聞かれる。
 
 天理市内に住んでいるようぼくと大震災について話し合った。
 目に見えない放射線を相手にした不安と恐怖は、まさに空気=風のご守護の有難さを無視してきた人間に対する警告ではないか、という話になった。否、風だけではない、津波はまさに水の異常であり、水素爆発は火の理にほかならない。とすれば、月日親神は火水風を入れて直接日本人を目覚ませようとされているのではないか、という結論になった。

 今日届いた「天理時報」によれば、一面トップに「被災者3千人受け入れへ/各詰所で9月末まで」の見出しが目についた。そして受け入れについて細かい条件などの説明記事が掲載されていた。2日前には確かに「1万人」という数字を聞いたのだが、その後に訂正されたという。
 詳しい事情は分からないが、この危急の時機に、天理教が救援活動を縮小するようなことがあれば、もはや世の中から見放され、永久に詰所はもぬけの殻になってしまうだろう。
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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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