ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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鏡としての広告(つづき)

 前回の記事について補足したい。
「百匹目の猿」現象とは、ご承知の通り、イギリスの生命科学者ライアル・ワトソンの代表作『生命潮流』(1979)で広く知られるようになった現象で、科学的根拠は確かではないと批判され、いわば、ライアル・ワトソンが創作した疑似科学的な現象ともいわれている。
 ネットのWikipedia百科事典の説明は下記の通り。
<宮崎県串間市の幸島に棲息する猿の一頭がイモを洗って食べるようになり、同行動を取る猿の数が閾値(ワトソンは仮に100匹としている)を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという。このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という存在しない現象を指す。>
 つまり「百匹目の猿」現象は科学的に検証されているわけではないが、シンクロニシティや集合的無意識にも通じる、とする説もある。
 
 船井幸雄氏は、早くから「百匹目の猿」現象に強い関心を抱き、この現象を信じてきた代表的な人であった。
「思い」が世界を変える、同じ「思い」が一定数に達したとき、それは現実となるという信念は間違っているのだろうか。「百匹目の猿」の行動が猿の群れ全体に広がるかどうかは別として、真実ではないだろうか。何故なら、人間の想念は物質では説明できないエネルギーであり、時間空間を超えて拡散し得るからだ。喩えて言えば、放送局から発信された電波が遠くの空間まで伝播し受信されるように。しかも猿類と違って人類は、言葉を発することができる。その言葉のもつ力も大きな影響を及ぼすに違いない。
 想念や言葉の発するエネルギーが一定の閾を超えたとき、その影響が全体に及ぶことを信じなければ、この道の信心は成り立たないだろう。
 
 ぢばにおける「かぐらづとめ」の理は明らかに、「ひながた」となる現象が前提となっている。人類全部がこの道のようぼく・信者にならなければ、この世の立て替えができないのではない。つとめ人衆の数が揃い、神一条の想念と神楽の歌声が親なる神と一体化するとき、この世が治まることを信じるのがこの道の信心であるからだ。つまり、鏡やしき・ぢばが「ひながた」となって「ろくぢ」になり「陽気づくめ」になれば、その姿が教内全体さらには世上に映っていくからである。
 その意味では、昔は数百万あった信者が激減している現在、「生き残り」のようぼくだけになっていることは有難いと言わねばならない。何故なら、少数の目覚めたようぼくがあれば、全体に影響を及ぼすことができる状況にあるからだ。
 
 ここで、たすけ一条の理について、個人と全体のレベルの違いを自覚する必要がある。個人の身上・事情のたすけは基本に違いないが、この道の目的ではないからだ。
 原典「おふでさき」には、ぢばの掃除と「かぐらづとめ」に関係のない個人のたすけについては殆どしるされていない。たすけ一条の親心は内と外、道と世界の全体に向けられている。もし個人たすけだけが目的ならば、当時の官憲がこの道を迫害干渉する理由はない。
 今までの天理教は「おふでさき」の筆をとり始められた明治の始めまでの教祖ひながたしか見ようとしていない。その後の教祖の道すがらは「上・高山」に対する「残念をはらし」「世界一れつろくぢ」に踏みならし「むほんの根を切る」ために神一条を貫いて一歩も引かない道を通られたのであった。世界を治めるための「かぐらづとめ」および11通りの「ねがいづとめ」の完成こそがこの道のめどうであった。
 とするならば、昨年の秋、横浜に参集した5000人の会員が、船井幸雄氏の命がけの言葉を受けて、思いを一つにして「天の理」が実現することを願った事実を「世上の鏡」として受け取るべきではないだろうか。
 
 以上のような思案をしながら昨夜は就寝したのだが、早朝になって、夢うつつの中で予想もしないイメージが浮かんできた。
 その中で、ようぼく一人ひとりは米粒になっている。米粒を入れた大小さまざまの釜がある。しかし、何のために釜に入れてあるのか誰も知らない。
 もしご飯を炊くのなら、何度か米を研いだあと、適量の水に浸さなければいけない。それから、空気(風)を吹き込んで火を燃やさなければご飯を炊くことはできない。ところが、いつまで経っても米粒はそのままで、釜に入っているだけだ。
 ここで米粒を浸すとは、天の理を表わしている。とは、燃えるような想念の情熱に他ならない。とは、魂を揺り動かすような言葉とすれば、火水風なしでご飯が炊けないように、いつまで経っても米粒のままでは、神に食べられて味わいを試してもらうことはできない。
 ようぼくを入れる釜というのは、おぢばであり教会でもある。しかし、ご飯を炊くという目的を忘れて、ただ米粒を集めて釜に入れているだけの状態が続いている。釜に入らないで、あちこちに散らばっている米粒もある。
 ここでも船井幸雄氏が、「天の理」の世に変革するために明確な目標を掲げて、にんげんクラブ会員の心が一つになるように本気で呼びかけている行動を、世上の鏡に映されているといえないだろうか。
 こんなイメージに疑問や不明の点あれば、コメントして下さることを期待しています。
 
 なお、前以てお知らせしたいことがあります。
 今月28~30日にかけて3日間、身内の者がすすめてくれるので、初めての沖縄戦跡めぐりの旅に同行することになっています。日航の航空機とホテル、レンタカー付で超格安の旅ですが(経営破綻した日航に不安はないとは言えませんが)、一瞬の原爆投下とは違って2ヵ月近くも激戦地となった沖縄を知らずして戦争を語ることはできないとの思いで出かけてきます。
 月末に帰ってから、詳しい報告をしたいと思っていますので、ご期待下さい。
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Comment

組織 

 人間にとって最も大切なのは 手 である。 手助けのためのあらゆる器官が備わっている。 脳死のひとは ただ 命がつながっているというだけである。共同体は脳死状態に似て 一切働きかけることがない。人間の体は 夜は共同体かもしれないが 昼間は 組織体であるはずだ。組織は はたはた楽させるためにあるように思う。御存命のおやさまの手足となり 一手一つに働きかける道を失っては 本来の組織の目的を果たせない。・・・・と ふと思いますが。

11通りの「ねがいづとめ」について 

具体的な かんろだい世界のビジョンについては、
<天刻サイト>の連載(未完)「教祖ひながたのイメージトレーニング」の内、
(11)陽気づくめのイメージ
 http://www.geocities.jp/tenri_kokugen/shiryou/hinagata12.htm
 をご一読下さるようお願いします。
 なお、「11通りのねがいづとめ」については、その(4)この道の将来 で説明しています。
  • posted by みさと 
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  • 2010.02/05 09:41分 
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よくとこうまん 

 破産の第一の原因は 欲と高慢だと 教えていただきました。身のほどしらず 夏場のだらけた気分 その場その場しのぎの浅い考え 恩知らず。 現在 世界全体が 半身不随 破産寸前であり これを 方向転換させるのが お道の役割ですが。教団が破産したところで 別に天理が消えてなくなるわけではないから なにか心配なことでもあるのでしょうか。将来 建物はいらなくなると聞いております。土地ところのようぼくが国の柱として 活躍するようになれば教会の建物など不要だと。もっとも大切なことは 用木が育つことです。 ひとがそだつことですね。そのための このブログではないかと思います。
 道の後継者とは 精神を受け継ぐものであって 建物の管理や事務を引き継ぐものではないことぐらい常識ですよね。原点と現実を結ぶのですが 現実を体験しない方には 机上の空論にすぎないことをまず 自覚されますように おすすめします。

なるほど 

いやー  図書館に行く手間が 省けました。ありがとうございます。ジャンギトンの神と科学も 感想をお願いします。 しかし もっとも大切なことは 理が映る 理がかわることですね。これは現代の科学では 証明など程遠い次元の話ですが 現実に人の心は変わる。また 数年前からの付き合いの方が ある社会問題の渦中にいたとわかり またその方に思いもよらず 理の取り次ぎをすることになるなど  それこそ 神のみぞ知る と 思われるような不思議なことをたとえ 科学で正確に証明できたにせよ 目的はなんでしょうか。 この世の一切のものをお与え下さるのが親神様ですね。観察者としての人間が 完全なる客観者になれない限り 完全な科学的観察は不可能ですので 本物の科学者は みな 哲学的になるか あるいは 神秘の前に感動する様になられますね。 シェルドレイクの実験は今もなお 世界中で続行中ですよ。 夢とロマンが 科学を 発展させた。 神秘がそこにあるから 科学の発展の可能性がある。鳥のように羽ばたきたい 開けゴマーと 扉が開くようにしたい。 ちえのしこみですね。 
 麻薬のにおいを ロボットと犬では どちらが早く察知するか。 犬です。おわすれなく。  研ぎ澄まされたお助け人の心は 本人の知らないことまで見抜きますね。    そして心にうつります。


  

理と科学 

sawaさんは科学がお好きなようですが、脳科学の前提となっているように、脳細胞の集まりから心(意識)が発生するとは言えないでしょう。テレビやパソコンは情報を受信し映像化できるとしても、その意味は全く理解していないように、脳細胞から知情意が生まれるのではありません。
心身共通の基盤となる「理」のはたらきも物質ではなく、科学では認められていない実在です。
下記の別サイトを読んで下さいとは申しませんが、脳科学の専門学者から今まで一度も間違いを指摘されたことはないと申しておきます。
<一体性心脳理論>
http://www.geocities.jp/misato_bk/index.html
  • posted by みさと 
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  • 2010.02/03 19:44分 
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科学みたいな話 

>みさと先生
 山本利夫先生の「こころ」は1988年の出版でした。そこには船井氏の本ではなく、ライアルワトソンの本が出典と書かれています。
 「においがかからんでもよろしい。毎日歩けばいいんだ」と聞かされてとぼとぼと歩くことしかできない布教師にとっては、「100匹目の猿」のお話がどれだけ勇みのタネになることでしょう。
 お道を歩むもののロマンとして、胸の奥にしまっておくのは良いのかもしれませんが、これを知識として、知らない人についしゃべってしまうと「嘘つき」と言うことになってしまいます。だから、ぼくは引用すべきではないと思うのです。 
>takenoakiさん
 グリセリンの結晶化という逸話も同じライアルワトソンの本から出ています。wikipediaにはこの話も逸脱した引用だとしています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E7%B5%90%E6%99%B6#.E7.B5.90.E6.99.B6.E5.8C.96.E3.81.AB.E7.BA.8F.E3.82.8F.E3.82.8B.E4.BC.9D.E8.AA.AC
  • posted by sawa 
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  • 2010.02/02 21:17分 
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けっさく 

柳刃の人のけん あす福祉の担当者に会いに行くことにしていたが 本人が恥かきにいき 頼んだらしい。担当の方から お礼と報告の連絡あり ひと手間片附きました。では つぎのお助けに。
 たおれたところで たちあがれ  恥かけないものは たちあがれない。

柳刃 

先ほど 刀のつかのように 滑り止めのひもを巻きつけた柳刃を預かりました。民生を打ち切られ 行き場を失い 担当者から罵倒され 怒りがこみ上げると。 心を倒した姿でしたが 自分の勝手のつけをひとに持たせてはいけない 心の建てかえ 徳を積むことを 考えよと 金がないと言いながら 煙草を吸うようなことでは 立ち上がれないと 言うと 得心した顔であった。 とりあえず 殺人と 自殺は 思いとどまり ガス水道電気の止まった団地にかえるよう言うと 落ち着き帰宅された。あす朝 訪問の約束をした。 働きたいが 仕事がない それを担当者が 理解しない。やり場のない怒りと困惑で追い詰められた人が沢山いる。 本人の責任ももちろんあるが 世上の姿である。この人には大変な特技があるのだが。 世上はかがみである。 あらゆることに打ち勝っていく力を持つことが信仰である。道にありながら 道の真価をわかっていない人が沢山あると 先人が 嘆いておられた。 

百匹目の猿と船井幸雄氏 

「百匹目の猿」について反論があることは予想していました。
ですから自分としては、船井氏に対しても百匹目の猿に対しても、ある程度の距離を置いて客観的に「鏡に映された現象」として受け取っているつもりでした。
同じ意図によって同時に発生した現象(河合雅雄)という見方もあることは承知しています。が、ブログにも書いたように、猿と人間の違いを自覚すべきではないかと思います。

船井氏については、過去に10冊以上の著書を読んでいますが、売名とか金儲けを狙っている人とは思えないのです。特に近年の経済的予測と理想社会の具体的イメージの提唱は、未来の予測やかんろだい世界のイメージを何一つ提示できない天理教に対して、まさに世上の鏡に映された神の急き込みと受け取るべきではないかと思うのです。

問題はこれで解消したわけではないので、さらに率直なコメントを頂ければ幸です。
  • posted by みさと 
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  • 2010.02/01 16:40分 
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  • posted by  
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  • 2010.01/30 21:09分 
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シェルドレイク 

 船井氏云々への感想です。                           
100匹 目の猿のお話は 読んだことがありませんので また出典を調べたわけでもありませんから 詳しくご存知でしたら 教えてください。しかし グリセリンは ある日突然 輸送中に個体になるという現象が起きました。その後 世界中のグリセリンが 17度以下で固まるという現象が見られ 現在では このような不思議な変化が沢山のもので かんさつされておりますね。科学の世界ではみとめられています。 中村雄二郎 形のオデッセイを ご参考に一読されてはいかがでしょうか。シェルドレイクの仮説と100匹目の猿はなんだか似ているように思いますが。物質と 生物の違いでしょうか。
みさとせんせいは なんと答えられるでしょうか。

船井氏の胡散臭さ 

山本利雄先生の「いのち」を読んだ時(100年祭ころ?)に、船井氏の話が引用してあって、「わあすごいっ」と喜んだものでしたが、幸島のおサルの現象を書いた本(ワトソン:京大の資料を引用してある)と言うのにはそんなことは何も書いてなかったように思います。
そのにせもの具合はアマゾン(本の紹介)に詳しく書いてあります。
みさと先生は、こういう希望・理想がある・・という意味で書かれているのでしょうか。船井氏の話、孫引きの孫引きを引用したのでは、説得力がないと思いますが。

http://www.geocities.jp/wakashimu/yota/saru.html

100匹目の猿
  • posted by sawa 
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  • 2010.01/28 23:32分 
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沖縄への想い 

沖縄への旅に期待を寄せて頂き有難く思っています。
28日は関空を朝7時に出発、那覇に9時半に到着しますので、その足で海軍司令部壕を見学、対馬丸記念館のすぐ傍にある那覇分教会に参拝、それから東海岸を北上して普天間飛行場など米軍基地を通る予定です。
29日は、ひめゆりの塔など南部の戦跡をめぐります。
予定通りに行けるかどうかは分かりませんが、あまりムリな日程にならないよう気をつけて行ってきます。
天理帰着は30日の夕方になります。
  • posted by みさと 
  • URL 
  • 2010.01/26 22:50分 
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沖縄  

みさとせんせい
 沖縄には 母と同じ年の叔母の実家があります。普天間問題など複雑で 今もすっきり解決しないまま 戦後は続いています。長くお墓参りもできず 外国扱いでした。・・ありがとうございます。
 温暖化により 沈むツバル 解けるヒマラヤ。同じく 敵対関係の犠牲を強いられる沖縄・・・複雑な思いがします。国際関係の光と影の中を 辛抱強く生き抜いておられる沖縄の方々の本当の終戦が早く実現されることを 心から願います。はるか離れて私に何ができるだろうと・・・心が痛みます。   どうか実り多き旅となりますように 心よりお祈りいたします。

No title 

信者数の激減を逆に良いことと受け止める、この発想は素晴らしいですね。
>人類全部がこの道のようぼく・信者にならなければ、この世の立て替えができないのではない。
これは気がつきませんでした、というかかん違いしている人が以外と多いのではないかと思います。
船井氏の本をさっそく読みました。いい本を教えてくださりありがとうございました。
まさに、「世上の鏡」ですね。沖縄の旅、ご報告を楽しみに
しております。
  • posted by らくだ 
  • URL 
  • 2010.01/26 12:51分 
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沖縄戦跡報告楽しみに 

私も沖縄に行ったことを思い出します。
ひめゆりの塔はすっかり観光地化されてますが、
森の中にひっそりと隠れている壕跡がそこここに
見られました。海軍司令部跡もまだ未発掘のところ
があるとか聞きました。
みさと先生のご報告を楽しみにしています。
  • posted by 大工 
  • URL 
  • 2010.01/26 10:17分 
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プロフィール

植田義弘

Author:植田義弘
今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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