ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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福島原発:放射線被爆に関する情報

 ようやく昨日から今朝にかけて、自衛隊の強力な放水車や東京消防局によって連結された特殊な消防車からの放水が成功したとのニュースに愁眉を開く思いをした。その作業に挺身した消防士の会見で、被ばくを覚悟で3号機の安全確保のため放水作業に参加する隊員と家族のメールのやりとりを聞いて目頭が熱くなるのを覚えた。
 一方、自衛隊幹部の「国民の負託に応えたい」自覚のもとに、隊員が原発の放水はじめ各種の救援に努力している姿にも拍手を贈りたい気持ちになる。 
 もし原発事故を無事解決できず大量の放射性物質が拡散したら、それこそ日本全体の危機に陥ることを、誰よりも知悉しているのは、現場で危険な作業に従事している隊員たちに違いない。

 もちろん未だ安全が確認されたわけではないが、別の信頼できる情報では、「冷却装置への電源供給が回復すれば、炉心の高温化による融解という最悪な事態は回避されたとみてよい。これ以上の被害の拡大はないものと思われる。次第に状況は正常化するだろう」とも伝えられている。
 今朝早くブログに「福島の原子力発電もどうなるのでしょう」というコメントがあった。そこで、入手した情報を提供したい。新聞・テレビでは原発推進派の学者しか登場しないから、あえて反対派の学者による情報を送信したい。じつは、私がメンバーになっているメーリングリストの投稿をもとにしているので、マスコミには決して報道されることはない。

 日本科学者会議京都支部・緊急 シンポジウム
「福島原発事故~原発の危険性と安全神話の崩壊」
 場所は京都市内の本能寺会館。時間は午後1:30~午後5:00まで。参加人数は
約150名、
 講師は元静岡大学の深尾正之さん(物理)と、緊急に参加された
三宅成恒さん(医者、核戦争防止国際医師会議京都支部副代表)の2人。。
◎はじめに深尾正之氏の講演内容
1)「原発と火力とは同じ」についての批判。火力は燃料供給を外から
行っているので、トラブルがあれば供給を止めればすぐ安全に停止するが、
原発は止めても崩壊熱の放出は止まらず、常に冷やし続けなければならない。


2)炉停止後の崩壊熱が0.1%にまで減るには約1年かかる。現在決定的な
決め手がなく、放水で冷やし続けなければならないなら、1年間放水を続け
なければならない。その間に新たなトラブルが起こる可能性はある。また、
作業に携わる人の被爆量も多く、人海戦術でやるとしたら相当な人数が必要。


3)炉内を冷ますのに必要な水量。炉停止から1日後で毎分260リットルの
水が必要。10日後で毎分140リツトル、100日後で毎分60リツトル、
1年後で毎分35リツトル。


4)燃料体を覆っているジルコニウムの融点は1850℃。しかも1?以下の
薄さなので、炉内の水が無くなり燃料棒が露出すればジルコニウムの融点
に達し、酸化ウランの融点2800℃にも達する。そうなるとメルトダウンが
起こる。また、加熱された金属に水蒸気が触れると水素が発生。それが
溜まれば水素爆発が起こる可能性がある(水素爆発は現に起こった)。


5)被ばく者救済について。被ばくにより何年か後に発ガンしたとしても、
発ガンとこの事件とを因果的に結び付けることは難しい。ガンは別の要因
でも起こる。そのためにこの事件が原因で発症したかどうかの確認が難し
い。この事件で誰を救済し誰をそのままにしておくのかその基準がはっき
りしなく、曖昧なまま放置される可能性が大きい。


6)原発を監督、規制する組織が日本にはない。アメリカにはNRC(原子力
規制委員会)があるが、日本の場合は経産省傘下のものしかない。つまり
身内が身内を監督・規制している。だから別組織、外部組織が必要。今回
アメリカが80キロメートルの避難をしたのはNRCの勧告を受けてのこと。


7)「宮城県沖では最大でマグニチュード8クラス(海溝よりの断層と連動
した場合)の地震がより近い距離で発生する可能性が指摘されている。その
発生確率は今後30年間で90%以上とされている。」(立石雅昭「地震と
原子力発電所」「日本の科学者 Vol.41」2006年10月所収)という
指摘があるのに拘わらず、安全対策を無視してきた。

使用済み燃料プールの事態(4~6号炉)は予測できることなのに、早期
に対処しなかったのが問題。全てにおいて危機管理が出来ていない。
 原子炉を一番知っているのは電力会社よりも設計者。映像を見る限り
福島原発の設計は東芝が行っている。その東芝が何も行動をしていないの
が問題。この責任は大きい。
8)東京電力の情報隠蔽体質。

◎三宅成恒氏の講演内容

1)政府、東京電力、マスコミがよく言っている「直ちに健康に影響は
ない」というセリフは気をつけて欲しい。つまり、即死ではないが、その
うち影響が出るかもしれませんよ、という意味である。


2)放射能の影響を最も受けやすいのは若年層。だから子供と妊婦がすぐに
避難できる方策を取らなければならない。
3)ある放射線量以下なら「安全」ということはない。少ない放射線量でも
たくさんあびれば発ガンのリスクは上がる。現在医療で問題とされている
被ばく要因は、医療被ばく(レントゲン、CTなど)、放射性物質(ウランなど)、
喫煙(煙草の葉にはラドンが含まれている)の3つである。
4)被ばくの種類には2つあり、1つは外的(放射能をあびる)。もう1つは内的
(空気、食物など)がある。そのため福島原発周辺の農作物には間違いなく
影響が出るだろう。
5)マスクの着用を奨励しているが、市販されているマスクでは灰などは
入ってこないかもしれないが、放射線そのものには効果なし。これはアス
ベストと似ている。
6)作業員の被爆量の上限をどんどん上げていってるが、放射線はあびれば
あびるほど発ガンのリスクの確率が上がる。
この問題に関して深尾さんから、作業員に強制は出来ないので、危険な場所
についてはロボットを利用するか、志願する者を作業にあてるしかない。

 
 最後に、参加者の中に地質学者がいたのですが、地質学的にいって現在
原発が建設されている場所は危険である。いつ地震が起こってもおかしく
ない場所ばかり。しかも原発の老朽化が進んでいる。

 以上、長くなりましたが、今後の参考になればーとの思いで紹介した次第です。情報提供者のMLメンバーGREENさんには、感謝とともにご了解の程お願いします。

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今年(2016)8月4日に朝日新聞の取材を受けて記事と共に掲載された近影です。記事については8/15更新のブログを参照してください。今年84歳にしては若く見えるでしょう?

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