ブログ<原典からの出発>(<心のテープ>改め since2009.12.16)

天理市から発信する 教内外の情報満載のブログです。 10年前から開設しているHP<天理と刻限>の姉妹版として、 原典と現実をむすぶ「理」の情報を提供します。

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東北地方に大津波

 一昨日の11日、東北地方を中心として広範囲に大災害が発生した時刻に私は、大阪市内の公立劇場のホールでミュージカルを観ていた。といっても遊びに行ったのではない。そのタイトルは「どうしてジャンケンできないの?~大阪空襲ものがたり~」で、政府を相手にした大阪空襲訴訟を応援するイベントであった。
 今年正月に発信した「創作<折り紙童話>誕生の秘密」のヒロインが若手の女性弁護士役で出演しているのだから、応援したくなるのは当然で、チケットも送ってもらっていた。実際、ぴったりの適役で、落ち着いた演技であった。
 それにしても65年前、一夜にして10万人が焼死した東京大空襲の悲劇があった3月10日は、こんどの大津波と一日違いであった。なにか犠牲者の恨みが今も残っているような気さえする。いかに自然災害が甚大であっても、戦争による人為的被害には及ばない。

 知らないことほど恐ろしいことはない、というのは本当だ。おそらく殆どの国民は知らないことがある。というのは、戦争中は空襲による民間の被害者にも災害援護法が適用されて補償を受けていたが、戦後はドサクサまぎれに打ち切られ、軍人恩給と遺族年金だけ(現在までに総額50兆円が支出された)に限定されたため、一般の民間人が空襲のため障害者になったり焼死しても、戦後は国から全く補償がなくなった。
 このように民間の戦争被害者に国が補償していないのは日本だけで、ドイツでもイギリスでも戦後ずっと政府が補償をつづけているという。

 このミュージカルの主人公は、孫娘に「どうしてジャンケンできないの?」と聞かれてショックを受けるのだが、その原因は子供のころ大阪で大空襲を受け、焼夷弾が落ちて燃えさかる防空壕の中から脱出したため両手に火傷を負い、指が曲がったままになったのであった。
 舞台の主役となるこの祖父は、もっと早く戦争を止めていたら空襲で被害を受けることはなかった、と政府の無責任に気づき、同志とともに集めた署名簿を政府官庁に持参したが無視されたあげく、空襲訴訟の原告となることを決意するが、その途中に病に倒れ、志半ばにして帰らぬ人となる。その遺志を継いで同志たちは今も裁判を続けている。

 舞台の途中で、「只今、放送によれば地震が発生した模様ですが、このまま上演を続けます」とアナウンスがあった。何も知らずに帰ってテレビを観てびっくり、史上最大のM8.8の大地震で大津波が東北地方沿岸を中心に発生し、被害は甚大であるという。
 翌朝になって、さらに津波の被害は拡大し、沿岸の都市は全滅に近いことが分かってきた。危険きわまりない原子力発電所の爆発も伝えられた。

 ここで「てんぴ火のあめうみわつなみや」という「おふでさき」の一節を思い出したので、その前後のおうたを確かめてみた。「この世(天地自然)は神のからだ」であるからには、月日親神に残念や心配をさせる人間の行為は、自然の異常事象となって現れずにはいないのだろうか。
このたびハなにか月日のさんねんを
つもりあるからみなゆうてをく
このところたすけ一ぢよとめられて
なんてもかやしせすにいられん
このかやしたいしや高山とりはらい
みな一れハしよちしていよ
このはなしなんとをもふてきいている
てんぴ火のあめうみわつなみや
こらほどの月日の心しんバいを
せかいぢうハなんとをもてる

以上(第六号 113~117)

 大津波の前日10日の祭典日には、祭文の中で「今年は年初めから大雪、火山の爆発、ニュージーランドの大地震など、自然の災害が多発しております中にも、私どもは欲を忘れてひのきしんの精神に徹して通らせて頂きますので、大難は小難、小難は無難にお連れ通り下さいますよう・・・」とお願い申し上げたが、その翌日に、日本近海の大地震が大津波となって東北沿岸を襲った。東京大空襲の犠牲になった霊の恨みは別として、親神様が残念・立腹されるのは当然のような事情が、国外・国内を問わずひんぱんに起こっていることは確かであろう。すこしでも被害者の命が無事でありますように祈りたい。

 なお、上記の東京大空襲および最近の政治情勢については、<戦争を語りつぐ証言ブログ>から発信していますので、参考までに下記ページへアクセスして下さることを期待しています。
3/10 東京大空襲の日 
昔も今も「先送り」を続ける日本政府
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